■新しいボノボの研究フィールド

今週末、6月14日(土)から私はコンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)に渡航 します。同国訪問が何度目になるのかもう忘れてしまいましたが、初めて行かせ てもらった時から今年で31年目になります。この間、平穏な日々、経済悪化、暴 動、内戦、そして政権交代などさまざま変遷を見つめてきました。

かつては同国赤道州の奥地、ワンバという村に通いつめていました。ここにはボ ノボ研究のパイオニア、加納隆至先生(京都大学名誉教授)が設立した調査基地 があり、現在も日本人研究者によって維持・管理されています。一時は政情不安 で危険度が高かった同国も少し落ち着きを取り戻し、最近では若い研究者や大学 院生も通うようになっています。

さて、私が今回訪問するのは上述のワンバではなく、首都キンシャサからワンバ よりもずっと近いバンドゥンドゥ州のマレボという地域です。実は、ここにもボ ノボが生息しているのです。以前からボノボがいるという噂は聞いていたのです が、それを確認する余裕はありませんでした。しかし昨年の10月、初めて同地を 訪れボノボたちと出会うことができました。驚いたことに、現地の村人が運営す るNPOによって、マレボのボノボたちはかなり人付けが進んでいました。村人た ちはエコツーリズムを目的に地道な努力を続けてきたのです。ボノボを食用にし ないというマレボの習慣も良い結果を導いたのでしょう。本格的な研究をする上 ではまだ十分とは言えませんが、ある程度の距離まで近づけますし、短時間なら 観察も可能です。

この地域はアフリカ中央部に広がる熱帯多雨林の南限にあたり、森林と草地のモ ザイクという特異的な植生環境を呈しています。純粋な熱帯雨林居住者だと考え られていたボノボがこのような環境に棲んでいたことはもう一つの驚きでした。 村人たちがエコツーリズムを進める一方で、マレボ地域はボノボ研究の新たフィー ルドとして高いポテンシャルを保っていることは間違いないでしょう。まだわた したちが知らない事実や興味深い現象を、マレボのボノボたちが垣間見せてくれ るかもしれません。今回の旅、そしてマレボのボノボたちについてはあらためて ご報告したいと思います。


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