【キツネザルの部屋】飼育員2年目の個体識別

飼育員になって最初の試練は、個体識別。

キツネザルの担当になって、初めてキツネザルたちを見たときは、どこが違うの!?全部一緒じゃん!!と感じたのは今でも覚えている川﨑です。

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顔に特徴がある個体は、来猿者の方にも紹介しやすいので、みなさまも聞き馴染みがある個体がいるかもしれません。

例えば、
・おでこの白い部分がハートの形に見える”レミントン”


・正面から顔を見ると鼻筋が少しゆがんでいる”チャツネ”


・薄い黄色の瞳で、目の周りの黒い部分と鼻の黒い部分の線がハッキリ繋がっている”チゴハヤ”

なぜ、急に個体識別の話になったかというと!

昨日7/13から開幕した、「日本モンキーセンター飼育施設なんでもアピール選手権大会」通称 【甲子猿

日本モンキーセンターのビックイベントである甲子猿で優勝を目指すにあたって選出する個体を決めるためです。

日本モンキーセンターで飼育しているキツネザルは、約50頭います。

その中でも、顔の特徴やこれまでの甲子猿で出場経験のある名の知れたキツネザルたちがいます。

ですが、それらの有名な個体を選出して優勝を目指すよりも、まだまだ有名になりきれていないキツネザルたちの眠っている個性を引き出し、みなさまの心にキツネザルの魅力を届けたい。そして、優勝をする!という熱い気持ちで、今回の甲子猿に臨んでいます。

優勝するための作戦として、個体識別がとても重要になってきます。

飼育員2年目の個体識別は、後ろ姿やたたずまいなど、遠目からでも個体識別ができちゃうみたいです。

今回の甲子猿では、遠目からでも伝わってくるキツネザルたちそれぞれの個性を光り輝かせたいと思います!

キツネザルたちのみで構成された馬太加須高校の初戦は、春に開催されたプチ甲子猿で、同率でW優勝となった犬神学院との戦いです。

これまでアヌビスヒヒオンリーだった犬神学院は、ニホンザル、ボリビアリスザル、ビーグル犬、シバヤギが参戦し、「犬神学院附属丘島楠高校」にレベルアップしているため、油断はできません。

2分間のプレゼンで、みなさまの心を鷲掴みすることができるよう、頑張りマダガスカル!