
写真:ショウギャラゴ |
暗闇に光るネコの眼、あれは網膜にあるタペータムという光を増幅する特殊な器官が微弱な光を増幅して反射しているものです。ビデオカメラのナイトショット並みに良く見えるようです。
サルにも同様の器官を持つものが少なからずいます。キツネザルの一部を除いた原猿類(原始的なサル類で、これに対して真猿類があります)の多くは夜行性で、闇夜に昆虫などを取って食べます。例えばアフリカに生息するショウギャラゴは体重が150gほどの小さなサルです。昆虫の活動時間に合わせたライフサイクルと捕食獣から身を守るために闇を有効利用しているのでしょう。ですから、原猿類でもフルーツや木葉などを食べる比較的大型のキツネザルなどは昼行性が多いようです。
そんな便利な眼をもっていて「羨ましい」と思う方も少なくないと思います。しかし、世の中はちゃんとバランスが取れています。限られた網膜に光増幅器官を敷き詰めた結果、彼らは色を識別するセンサーを収容するスペースを失い、あたかも昔のモノクロテレビを見ているような世界で暮らしているのです。しかし、か弱い彼らに大自然は高感度集音マイクをおまけで与えました。その性能は「10m先の木葉の下でコオロギが触覚を動かす音」も捉えるとも言われます。驚異的な高感度カメラと潜水艦並みの音響センサーを備えて、小さな闇の支配者は今日もジャングルの暗闇をバッタでも探して木から木へ飛び回っていることでしょう。
日本モンキーセンターではアフリカセンター内「夜行性サルの世界」で暗闇でも明るく見ることの出来るナイトビジョンを用いて彼らの能力に迫る体験が出来ます。
※開催等につきましてはHP等でお知らせしております。
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