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やたらと忙しいとき“もう一本手が欲しい”と叫びたくなることはありませんか?
ヒトには器用で精巧な動きができる2本の手があります。足の指でもちょっとしたことならこなせるでしょう。ところがほとんどのサルは足の指でも手と同じくらい器用に物をつかむ能力を持っています。しかし、さらにもう一本の手を持ったサル界の千手観音が存在します。中南米に生息するクモザルの仲間がそのもう一本の手の持ち主です。スラリとした体に細くて長い手肢と最大の特徴である1メートル以上の長い尾の持ち主で、そのシルエットからスパイダーモンキーとも呼ばれます。長い尾は自由自在に動き、強い把握力を有します。特筆すべきは尾の器用さです。何と私たちでも拾いにくい半分に割れたピーナッツを難なく巻きつけて拾うことができるのです。けれども残念ながら、彼らの器用な尾が私達の仕事を手伝ってくれたことはありません。どうやら“ネコの手”と同じように解しておいたほうが良さそうです。
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※ この文章は名古屋鉄道株式会社社内誌「れいめい」に、申年
にちなんで(平成16年4月から平成17年3月まで)連載された
原稿をもとに、加筆修整したものです。 |
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