アフリカセンター担当:奥村
先日、およそ1ヶ月ぶりとなる
ジミーとマルコの同居をおこないました。
※写真はこれまた1ヶ月ぶりのジミーとマモル
アフリカセンターの運動場のひとつ(やぐらが建ってる外のやつ)は
チンパンジー6個体が交代で
様々な組み合わせで利用しています。
というのも、未だ「みんなで一緒に」が
難しいからなんですが
なので、例えば
じゃあ今日は
朝:ツトムとジミー
昼:ジミーとフジコ、マリリン、マルコ、マモル
夕方:ツトムとマルコ、マモル
みたいな感じで
外を利用するメンバーを決めます。
それぞれの組み合わせで
一緒になる時は
「どうもどうも」
みたいなあいさつ合戦が繰り広げられたり
「絶対、ケンカしないでおこうね!ねっ!」
的なお願いや
「これ食べていいですか!?、わたし食べますからねっ、食べますよー!」
といったふうな確認だったり
チンパンジー同士の交渉はその都度起きることが多いです。
ただ、2ヶ月くらい前から
ジミーのマルコに対する「愛」が・・・
愛というか
もしかしたら
愛という憎悪yeah!
的な感情が溢れ出しているかは
わかりませんが
マルコが夕方、室内に帰るのを入り口で通せんぼすることが多くなってきました。
もう、なんか見張り番のように
出入口の前に座り込み
「マリリン入って良し!」
「フジコ、また明日ね。」
「マルコは・・・まだダメ!(帰らないで)」
みたいな感じで
マモルは、なんかその時は
室内に帰ってお母さん来ないから
また外に戻ったり
ちょっとジミーがピリピリしだすと
マルコの背中に避難したり。
最後は猛烈な食欲のマルコが
覚悟の突進でジミーのわきをすり抜けて
室内に帰ってくるなんてヒヤヒヤすることも
原因はなんだろうなぁと
若干マルコのお尻(性皮)が腫れてきてる・・・
かな・・・。
チンパンジーの性成熟を迎えたメスは
生理周期によって定期的にお尻(性皮)が腫れます。
交尾できますよー!ていうサイン
結構、パンパンに腫張し
お客さまからは痛そう。とか
ケガしてるんですか?
とか心配されるくらいに。
ただ、腫れていれば腫れているほど
チンパンジーのオスにとっては
たまらなく魅力的らしく
関係性や行動に著しく影響を及ぼすことがあります。
ただ、JMCのチンパンジーは現在
群れ構成(複雄複雌に至ってない)や
施設の広さ(現状6個体でいっぱいいっぱい)など
の理由からお薬で繁殖制限をしています。
なので、性皮が腫れる(といっても今回の場合ほんのわずかな腫張なのですが)ことは本来はないはず。
何が原因なのかを1つずつ確かめるため、
その1つとして
この1ヶ月間
マルコとジミーの同居を控えておりました。
(他個体との同居はそれぞれに全ておこなう)
1ヶ月間マルコのお尻に変化はなく
ぺったんこのまんま
それじゃあ試してみますかということで
先日の同居に至ります。
(話がわかりにくいうえ、長くなってすみません)
結果
ジミーの行動に変化はみられず
むしろ久々の再会で燃え上がってしまったくらい
※マルコのそばを離れずチラチラ視線を送るジミー
ただ、マモルは大喜びで(ジミーも)
ジミーの腕にしがみついたり
ふたりで抱き合ったり、遊んだり
ツトムと遊ぶこともありますが
やっぱジミーおじさんは遊びがいがあるみたいで
とっても楽しそうに過ごしてました。
その日はなんとかマルコも帰ってくることが出来たのですが
やはり同居は難しいのが現状です。
しかしながら、ジミーとマモルはとっても楽しそうなので、なんとか一緒に居られる時間を作りたい!!
まだ、試していないことや
現状できることも必ずあるはずなので
何かしら良い方法を捻り出したいと思います。
とても長くなってしまいましたが
最後まで読んで下さった方ありがとうございます。
今度はジミーとマモルが
ガフガフ遊んでる写真や動画をお届けできると良いなぁ。