モンキーバレイのシールの話

北園担当:舟橋

 

 去年はそんなこと全く思わなかったのですが、今年はとにかく寒いですね。朝来てヤクシマザルの運動場に入ろうと思って扉を触ると閂が凍ってて開かないし、その氷を解かそうと蛇口をひねっても水道が凍ってて水は出てこないし、「この野郎!!」って閂をハンマーで叩いて開けようとしても開かないし、指を叩くし、「痛い!」って水で冷やそうと蛇口をひねっても「凍っとるやないかい!!」って、なんかそんな地獄のようなモンキーバレイの担当飼育員の舟橋です。

 

 

 

 モンキーバレイとヒヒの城に、『新型コロナウイルス対策で、来園者の方がサルに軽食をあげられなくなった替わりに、サルたちの食事風景のシールであげたつもりになってもらえる寄附』というのが置いてあるのはご存知でしょうか。100円のご寄附で、飼育員が撮影した上述のシールをプレゼントするという、通称『つもり寄附』と我々が呼んでいるものになります。「あげたつもりになれるのかね?本当に?」とか「食事風景のシールとかシュール・・・」等の意見が出るのは、舟橋も同様ですのでご安心ください。とにかく、モンキーバレイとヒヒの城にはそのような『つもり寄附』があります。

 

 

 このモンキーセンターの各所に設置されている寄附用の箱、例えばWaoランドとかリスザルの島とかアフリカセンターにも設置されているのですが、この箱にいただいた寄附は、Waoランドの寄附箱なら『Waoランドの個体や施設のために使用します』みたいに、設置してある施設に暮らしているサルたちのために使わせていただいておりました。その一方で、この『つもり寄附』だけは他施設とは異なり、モンキーセンター全体へのご寄附として扱われてきました。すなわち、『モンキーバレイだけ』とかではなくて、バックヤードの個体とかにも使わせていただいて来た訳です。

 

 

 その理由は、『寄附箱を設置している部署の飼育員が、その寄附箱のシールの在庫と寄附金を管理する』っていうルールを知らなかったモンキーバレイの担当が、事務部にそれら諸々の作業を全部丸投げしていた怠惰な事実があったからです。「なんでここの寄附はヤクシマザルに使えないの?」と屈託のない質問をしたら、上述したルールを事務部から言い渡されました。ということで、「年が明けたら頑張って寄附の管理をしますから!」と勉強しない小学生みたいな謳い文句を事務部に伝えておきました。

 

 

 さて、ここまで引っ張らせていただきましたが、要するに1月からモンキーバレイとヒヒの城の『つもり寄附』が、ヤクシマザルとアヌビスヒヒのためだけに使われるようになりました!特に見た目が大きく変わっている訳では無いので、絶対に気がついているヒトはいなかったと思いますが、例えば『シールを1枚ずつ切る』とか、そういう作業も舟橋が行っております。なので「このシールの切りかた甘くね?」みたいな手先の器用さに起因する問題が発生している恐れがあります。もちろん、シールの役割を逸脱するような状態にはなっていないので暖かく見守って下さると幸いです。頑張ります。

 

 

 そして『つもり寄附』がモンキーバレイとヒヒの城管理に移ったのに伴って、『つもり寄附』っていう「つもりって何ぞ?」っていう、そもそもネーミングを変更する権利を獲得いたしました。なので、近々『つもり寄附』って名前じゃなくなると思いますが、それに伴い『食事風景のシール』っていう縛りも無くなるので、もっと色々な写真が置かれるようになるかと思います。シールの種類については舟橋のセンス頼りになってしまいますので、「どの個体のシールが良い」とかリクエストがあれば直接舟橋に声を掛けてください。厳正なる抽選は行いませんが、無理のない範囲で作れればと思います。

 

 あと『つもり寄附』に替わるオシャレネーミングもあればお願いします!このままでは『モンキーバレイを救い隊』とか『アヌビスヒヒも見守り隊』とかになりますね。それも悪くないかもしれませんね。

 

 

 あ、最後になりますが、バレンタインの贈り物でしょうかね??ウィンキーとヒョウガのやばい奴ありがとうございました。

 良い感じに魔を退けてくれそうです!