【アジカンInfo】ちょびっとじゃないよ!ガチの飼育員体験

こんにちは!浮瀬です!
もう8月も終盤ですね〜。

世の学生たちは夏やすみ!
なんですが、今モンキーセンターには1週間交代ずつくらいの頻度で専門学生や大学生が研修に来ております。

主にアジア館、アフリカ館、南米館に配属をされます。

基本的には作業のお手伝いをしてもらいつつ、空いた時間で学校じゃなかなか体験できないことをしてもらっています。

アジア館だと、デッキブラシでゴシゴシと掃除がメインです。15部屋。体力勝負ですねー!

あとは空いた時間に、新しい止まり木を増やしたり、交換したりしたいのですが、なぜか学生さんがくる時に限って止まり木がストンって落ちています。

この前はこう。

ボンネットさーーん。

すんごい垂直。そしてなぜか安定してる。
パオズ♀が独り占めしていました。

これはこれで斬新。
下をアングルでとめるのもありかな?とか一瞬思いましたが、あまり派手にやりすぎると
捕獲の際に障害物になるので、きちんと綺麗に止め直しました。

1本は私が見本で、もう1本は学生さんが。

学生さんはいつでも一生懸命です。

「右に回せばいいんですか?左ですか?」

「これを回すのはわかるんですけど、この棒の部分はどうしたらいいですか?」

「どっちに方向から穴に入れればいいんですか?」

2年前に私も同じように教わったときを思い出しました。
全部おなじ質問をした気がします。

チャチャっと簡単にやっちゃうし、
こーであーでって簡単にいうし
見て覚えるしかないけど
よくわかんないなーって思ってたことを。

「何回もやってたらわかるようになるよ。」
の意味が今になってわかります。

カニクイザルの放飼場の止まり木も学生さんとつけました。

檻のすぐそばに2本!立派なやつをつけました!

ぜひ来園された際にご覧ください!

昨日はボンネットモンキーの止まり木を増やしました!

こんな感じで!
ぎゅっぎゅっと、木を揺らされないように
よーく締めて。

サルが怪我しないように先端は丸めて。

完成!!サルに大人気でした!!

実習生が配属になると、
こんな感じていろんなことができて、作業面も楽になるでしょー!!って思うかもしれませんが、全くです。

初日なんて1から作業を教えて、動物のことを教えて、注意点を教えてと。教え三昧。仕事が3倍にも4倍にも増えます。
2日目が1日目のおさらいみたいな。
3日目くらいから、少しプラスアルファで頑張ってみようかってことで、止まり木切り出したり、つけたりみたいな感じになってきます。

あと、動物系の学生さんといえど、初めましての動物に対してはやはり注意力が低いです。
常に注意深く見守らないといけないので、研修中はずーっとよくわからない神経を使います。

少し余裕が出てきたかな?ってくらいで研修が終わって、また新しい実習生がやってきます。

わたしにとっても、ある意味勉強みたいなもんです。教えるのってほんと難しい。
日々勉強です。

わたしにとって一番難しいことは、学生さんからの質問で絶対に聞かれる
「どーしたら動物園に入れますか?」です。

なんでわたしに聞くんって思います。
偉そうなこと言えることが1つもないので
困っちゃいます。

「どうやったら入れるとか考えるんじゃなくて、純粋に入りたいって気持ちで頑張りなよ」

って答えることにしていますが
全く答えになってないかもね。笑

なので他の人に聞いて欲しいなー。
何が正解なのかなー。

「ご縁も大事だからゴマをすれ!」とか?
「一般常識も大事だよ!」とか?

そんなのどの企業にも当てはまるじゃーんとも思いますが、そんなこと言ったら元も子もないですね。

動物園で勤めてるわたしが言っていい言葉なのか分かりませんが
まー動物園で働いてるから言える言葉なのかもってことで
“動物園専攻を出たから動物園に就職するのが正解”とは思っていないので
それぞれに合った企業が見つかるといいなと思います。

見てるかわかんないけど
みんな頑張ってね!

ちなみにわたしは半々です。
「好きを仕事にできてよかった!」って思う時もあれば
「好きは趣味のまんまがよかった。」って思う時もあるかな。

最後にめちゃくちゃ美味しそうにメロンを食べるザルバでまたねー!

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