こんにちは。
アフリカセンター担当武田(直)です。
※どなたでもご覧いただけます。
今回はニシゴリラのタロウさんの食餌についてお話しします。
野生のニシゴリラはくだもの、葉や茎、花、種や木の実などを食べています。
モンキーセンターでは野菜、くだもの、固形飼料などをあげていますが実際にはどんなものをあげているのかご紹介します。
朝のあいさつと健康チェック時、こちらはフルーツを少しあげます。
タロウさんは今年御年50歳。関節ケアのためにコンドロイチンのサプリもそのタイミングであげます。
リンゴなどや最近はご寄附でいただいた柿もおいしそうに食べています。ご支猿ありがとうございます。

外での朝食。飼育員が外の運動場のチェックをしてからタロウさんは外で朝食タイム。ニンジンや旬の葉野菜があったり、トマト、そしてこの茶色のものは固形飼料約150gで、ゴリラ専用のゴリラフードです。ドッグフードのゴリラバージョンと思って下さい。(缶は回収します)

ニンジンやトマトと比べると大きな粒ですね。これを、消防ホースに入れ、

輪っかにして麻袋に入れて、

台の上や、ひっかけたりします。

これはいじわるをしている訳ではなくて、採食エンリッチメントと言って、多くの野生動物は食べ物を得るのにたくさんの時間をかけます。ですが、動物園では食べ物を与えられるので時間が短くなってしまいます。そこで、食べ物の種類や与える回数を増やしたり、隠した食べ物を探させたりといった工夫をしているのです。
このひっかける位置が3〜4m離れた場所に置いたことがあり、タロウさんは気づかずスルーしてしまうことも。
慣れたようすで、消防ホースからフードを出しています。

ゴロンと横になってニンジンを食べたりとのんびり。

ちなみにその間飼育員はタロウさんの屋内運動場を一生懸命掃除をしています。
そして掃除後、午前の食餌を設置。
ニンジン、白菜、生のさつまいも約800gです。夏は葉野菜がレタスになったりします。旬のおいしい白菜もタロウさんの大好物。

こちらを飼育員の手作り、消防ホースを編み込んだフィーダー(給餌器)に設置。

フィーダーとは、動物のエサを入れるもので、動物が工夫をすることで中に入っているエサを取り出せる給餌器のことを言います。こちらも採食エンリッチメントですね。
おやつ。檻の間からフルーツなどを少量あげます。

午後の食餌。一度タロウさんには外の運動場に出てもらって、屋内に設置。白菜、トマトがたくさんと、リンゴや柑橘系、消防ホースに入れたゴリラフード約150gをタロウさんに探してもらうようにいろんな場所に設置。



ほかにもモンキーセンターの敷地から、食べたり、ベッドにするための木を毎日飼育員が切ってきて午後の食餌設置時に置きます。シラカシ、桑、トウネズミモチなどなど。
今回ご紹介したのは一例です。季節や、ご寄附でいただいたりで、かわります。一度ご来猿してみてくださいね。
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※オンライサロン【猿分補給】では、モンキーセンターのスタッフたちから、毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
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