【YakTok】たき火の終わり

今回は、たき火期間中にモンキーバレイから離れてくらしていたヤクシマザルたちのお話をご紹介します。

たき火が終わり、薪割り以外の作業をだんだんと進められるようになってきた奥村です。こんにちは。

さかのぼること、たき火が始まる前の11月。

チゴユリという8歳のメスが活力低下のためモンキーバレイから病院へと入院しました。

頭頂部に少しケガをしていたため、お薬が処方され経過をみていたのですが、自分で患部をいじってしまうこともあり、なかなか治りが悪く、、、

食欲や活力は戻ってきていたので、バレイに戻る前に頭の傷を縫ってもらうために麻酔下で処置をすることになりました。

そこで、縫合するために患部の毛や汚れている部分を除去している際に、頭頂部の骨(頭蓋骨)が骨折していることがわかりました。

腕や足の骨折であれば、治療の手段もあるのですが、脳に触れるかもしれない箇所のため、獣医さんに慎重に皮膚を縫ってもらい、かつ全て閉じてしまうと内部で血などが溜まり脳を圧迫してしまう可能性もあるため、排液用の隙間を残すこととなりました。

術後頭頂部の皮膚が治ってきては、少し自分でいじって出血がみられたりすることもあり、とてもヒヤヒヤする思いをしておりました。

脳圧の影響によるものと思われる視力の低下もみられました。

長期にわたる獣医さんらの懸命な治療のおかげもあり、1月末には退院できるまでに容態が安定してくれました。

若干の後遺症がのこるものの視力も改善してきてくれています。

 

 

 

現在はバックヤードの

タイマツや

 

ノンタン

 

 

ヒマワリと

 

 

タップ

がいる部屋でくらしています。

 

 

 

 

そしてその部屋にはもう1頭ヤクシマザルがいるのですが

 

 

ピューマという13歳のオスです。

 

こちらも季節は同じ11月に、鼻の右側が腫れたため投薬を開始。

なんとか病院に連れてくることが出来たため検査をしてもらいました。

 

病理検査の結果

上顎部に扁平上皮癌が進行していることがわかりました。

 

12月に大手術があり、癌の進行がひどい上顎の一部を切除。

完全に取りきることはできなかったのですが、その後も治療が継続され、

1月の検査では肺などへの転移もみられず、投薬を継続して経過をみることになりました。

 

 

同じく癌が唇で進行し、過去に治療をおこなっていたメスのピヨン

ピューマの場合は癌の場所が違いリスクも大きいのですが、ピヨンのようにモンキーバレイの群れ内でも投薬が継続出来れば、群れに戻ることも可能という診断をしてもらえました。

 

そして、1月末にピューマとバレイの群れの顔合わせをすることにしました。

ピューマはそこまで覇権争いに関わるタイプのオスではないようなのですが、良い歳のオスではあるため、顔合わせをして様子をみることに、、、

 

副室と呼んでいるバレイの入り口にピューマをケージで連れていき、フェンス越しに群れの様子をみました。

 

 

アルファオスの

ヒラマサが尾をたててやってきて

ピューマはヒャっとグリメイスをし、お尻を向けました。

 

その後、ヒラマサは納得した様子で去っていき、ピューマも過度に怖がる様子もなく群れに受け入れられた感がありました。アルファの貫禄で社会交渉も鮮やかになってきたなぁと一瞬思っていたのですが、、、

 

第2位の

ピルチャードが少し興奮気味で、、、

 

 

そして、覇権争いとかそういう政治的なのはあんま興味ないのかな。と勝手に思っていた

ウミガメも

 

意外に来る!

 

 

ということがありまして、ピューマの冬季の群れ戻しは延期し、あたたかくなってから段階的に群れ戻しを試していくこととなりました。

 

 

最後に、今年も無事にたき火を終えることが出来ました。

 

チゴユリの母である

チモシーや

 

 

ピューマがなんとなくシンパシーを感じていそうだった

ヒゲッコも

最前列でたき火にあたり暖をとりにきてくれていました。

 

今年はお湿り丸太に苦戦しながらものたき火だったのですが、

来年はきっと丸太もしっかり乾き、ごうごうしたたき火をお届けできるはずです。

来年度のたき火もお楽しみに!

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