【AC日誌】ココナッツ

アフリカセンター担当の廣澤です。
どんぐりボックスに集めていただいたドングリを朝確認するのが日課となっています。
アフリカセンターの動物たちもゴリゴリと音をたてながら秋の味覚を食べています。

先日ニシゴリラのタロウへココナッツをいただきました。
大きな種子の中にジュースがはいっているという不思議なナッツです。


タロウの部屋に置いてみると、

口もとに近づけてみて、こぶしでゴンゴン叩いて割ってみようと試みてはいましたが、
結局、食べたり飲んだりすることはなく、すぐにあきらめ、数時間後床に転がっていました。
殻がとても堅いですし、殻のまわりが繊維質で覆われているのでそのままかじってみようとは思わなかったようです。見慣れないものですしね。

そこで、小さく開けた穴から中のジュースを、ふだん水分補給に利用しているペットボトルに移し替えて一緒においておきました。しかし、夕方の採食時間に合わせて準備したため、いつものメニューを採食しながら歩いているうちにペットボトルは転がってしまい・・・
ココナッツは翌日まで床に転がっている状態でした。
タイミングが悪かったですね。

2つもココナッツをいただいていたので、気をとりなおして、再チャレンジです。
ジュースをペットボトルに取り出して、
いつもの水分補給のタイミングで暑い外の運動場で渡してみます。

いつもどおり、ぐびぐび。
でも途中で鼻に近づけてにおいをかいで、中身をチェックしていました!


いつものドリンクとは違うぞ?と感じていたかもしれません。
確認後もまた飲んでいたので、おいしかったのでしょう。

そして、ココナッツの堅い殻のほうも、中身の白いところ、胚乳とよばれる栄養素が豊富な部分にも挑戦です。


が、すぐにポイしておりました。
食べたことないものには、あんまり挑戦しないタロウさんです。

ということで、割ったココナッツの殻を隣のチンパンジーたちにおすそわけです。


アキラとデンスケは白い胚乳を歯でこそぎ取って食べていました。

おいしいものを食べるときに聞こえるフードグラントもでていました。
さらに、外側の繊維質までガシガシとはぎ取って口に含み、ココナッツの水分を可能な限り堪能したチンパンジーたち。


最後には、このとおり、スッカスカの繊維だけ残してました。

おいしそうにココナッツを食べる隣のチンパンジーたちをみて、
タロウも食べる気になったかな?と再々チャレンジしてみましたが、結果は変わらず殻はスルーでした。

ちなみに、東隣のバーバリーマカクもココナッツは食べ慣れないようでした。
サモハン(♂)はにおいをかいで、口に入れ、またにおいをかいで、、、

楽しい経験をありがとうございました!

さて、今週末は3連休。モンキーセンターはイベント盛りだくさんです。過ごしやすい気候になってきましたので、ぜひご来猿お待ちしております。
そして、来週は10/17はモンキーセンター創立記念日。毎年慰霊祭をおこなっています。

さらに、10/20(日)には、アフリカセンターのバーバリーマカクの個体識別イベントをおこないます。
群れの10個体すべての特徴、みわけるポイントを紹介しながら、個体識別に挑戦です。
甲子猿で登場したサモハンや、キン、クーを覚えて、バーバリーマカクの魅力にどっっぷり浸かっていただきたいと思います!
ぜひ、ご参加お待ちしています!

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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターの飼育員たちから、毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。

気になった方はぜひ覗いてみてください。

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