モンキーセンターのある東海地方も先日梅雨入りして、暑さが少しやわらぎました。
でも週間天気予報を見ると、35℃近くまで気温が上がる予想の日も…
迫り来る酷暑の夏の気配に、今から戦線恐々としております。
こんにちは、バックヤード担当の藤森です。
今回はクロガネモチをご紹介します!
クロガネモチは本州の関東地方以西、四国、九州、沖縄に分布しているようです。
葉はかたく、今の時期(6月ころ)は花が咲いています(写真は雌花)。

ちなみに枝がしっかりしていて、枝と枝の間隔が比較的短く、当時小さかったチンパンジーのマモルでも登れたことから「マモルの木」と呼ばれている木こそ、クロガネモチです!2016年10月に撮影、まだ2才のマモル。うしろ姿すらかわいい。

さぁ、そんなクロガネモチへの反応を見ていきましょう!
※この記事はどなたでもご覧いただけます。
ヤクシマザルのタイマツは、じっと見つめて…

顔をうずめる。何をしているかと思っていたら、

どうやら花を食べているようでした!

ノイズも花をモシャモシャ。

過去にもクロガネモチをあげたことがありましたが、実は葉っぱはあまり人気がなく、今回はあまり良い写真を撮れないだろうな~と思っていたのですが、予想外にみんな花への食いつきが良かったです!
リカオンも勢いよく花を食べていました。

ノンタンは豪快に葉っぱを口に詰め込んでいました。葉っぱ派もいるようです。

葉っぱ大好きなクリスプ(ホンドザル)は花派。

同じく葉っぱ大好きなマントヒヒのアルミは葉っぱもしっかり食べていました。

カニクイザルのツミナは花派。

じっとクロガネモチを見つめるミックも、

花派でした。

シロテテナガザルのイレブンは、普段は葉っぱをよく食べますが、

今回はお気に召さなかったようです。

ボウシテナガザルのドントは安定のこの距離感(笑)

翌日確認すると、どこも花はきれいになくなり、葉っぱはほとんど残っていました。でも、人気がないと思っていた木でも、季節によっては楽しめるということがわかったのは大きな収穫です!
ちなみに、クロガネモチは冬になるとかたい小さな実をつけます。とてもきれいな赤色で、葉の緑とのコントラストが遠目にも目を引きますし、お正月に開催する「サルおせち」の彩りにもよく使われています(写真左側)。

この実は葉以上に人気がありません!笑 葉っぱは多少食べたり、食べなくてもちぎったりするのですが、実はまったくと言っていいほど手をつけられていませんでした。
鳥は食べる種もいるようですが、霊長類たちには合わないようです。そうした違いもおもしろいですね!
次回の葉っぱは美味しいのかな~
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※おねがい※
飼育員は動物たちの体調やそのときの状況に合わせて給餌をしています。
みなさんは植物やたべものを動物たちに与えないでくださいね。
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植物の多様性を楽しく感じていただけたら、とっても嬉しいです!
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