お月見泥棒

中秋の名月のころ生まれて初めて、また犬山に来て初めて「お月見泥棒」という言葉を聞いた。中秋の名月に飾られているお供え物をこの日に限っては盗んでもいいというものらしく、愛知や三重などの一部地域で行われているお月見行事なのだそうだ。「泥棒」と言いながらも「お月見泥棒でーす」「お月見きださーい」などと声をかけて子どもたちが家々を回りお菓子をもらっていくのだとか。これらなら“ルパン●世”も苦労しないぜ。

そんな私は、“花より団子”で“月より団子”。そしてだんご三兄弟ド真ん中世代の飼育員。

あんこは「こしあん」より「つぶあん」派の南米館担当の高田です。

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地味に地道に

9月も一週間が過ぎてランドセルを背負う子どもたちの姿にまた慣れたこの頃、夏休みの宿題をしなかった子どもたちも提出を終えただろうか。

私の友人にとんでもない方法で夏休みの宿題をしなかった人物がいる。その方法とは「自由研究をするために宿題をしなかった」というものだ。彼の自由研究のタイトルは『夏休みの宿題を最終日までしなかったときの家族の反応』というものだった。天才かと思ったが、やはり時間差で宿題を提出する羽目になっていた。地道にやる以外に方法はなかったのだ。

そんな私は夏みの宿題を7月中に終わらせていた飼育員。決して勉強熱心だったわけではなく遊び熱心なだけの南米館担当の高田です。

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オマキッズ

なんとも早く梅雨が明けてしまった。セミの鳴き声より早く夏が来るとは実に短い梅雨だった。物憂げな6月の雨はどこへ行ったのか?雨が好きなわけではないのだが暑いのが続くのも嫌である。そんな私は夏にはフィンランド、冬にはドバイで老後を過ごしてみたい飼育員。南米館担当の高田です。

もうすでにご存じの方も多いでしょう。シロガオオマキザル(Cebus albifrons)とノドジロオマキザル(Cebus capucinus)が同居している部屋がある。昨年生まれて1歳になった子ザル2頭は実に可愛らしい。なぜ2種類の異種同居をしているのか?ここまでには険しい道のりがあったのだ。

ノドジロオマキザルとシロガオオマキザルが同居しています

シロガオオマキザルの子どもツツジは昨年4月23日に生まれた。他の大人たちと良好な関係に見えたのだが9月末に大人の闘争に巻き込まれて負傷し、入退院を経て群れに合流したのだが2月に再び負傷し入院した。

ノドジロオマキザルの子どもオチョは昨年7月8日に生まれた。母親が子どもに関心を示すことがなかったため人工哺育となったが、好意的な態度を示してくれた♀個体を代理母とした飼育をしていた。

両種ともに子どもたちは成長したが、本来の群れに戻すのは大人たちの闘争に巻き込まれたり、事故のリスク高いと思われた。しかしオマキザルとしての心身の発達と社会性を身に着けるためには群れで飼育をしたい。そこでこの2つの親子(ノドジロオマキザルは代理親子)一緒にしてみる計画を立てた。ケージ越しのお見合いを実施し互いに攻撃的な様子が見られないことから6月下旬に2種の同居を試みた。

ノドジロオマキザル 子:オチョ 代理母:ウィル
シロガオオマキザル 母:ニコール 子:ツツジ

2つの親子の間に緊張感がありつつも時間と共に緩和しつつある。この頃特に子供たちの順応?適応?の速さには驚く。ことも同士で遊ぶ姿も見られるようになってきた。

記事を読む皆様も暖かく2頭の成長を見守って頂けますと幸いです。よろしくお願いします。

末尾になりますが、南米館ホールのエアコン工事のためのクラウドファンディング皆様のご支猿により目標金額に達成しました。ご協力ありがとうございました。

*オンラインサロン【猿分補給】では、日本モンキーセンターのスタッフたちから毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています

気になった方はぜひ覗いてみてください。

https://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn

早い

夏の到来が早すぎる!到来というより襲来に近い。6月の中旬に30℃になるとは思わなかった。めちゃくちゃ暑くなりそうな今年の夏!

25℃が夏日、30℃真夏日、35℃猛暑日と言われるがこのままでは40℃の酷暑日ができてしまいそうだ。そう心配するのは私だけではないだろう。

暑いのも寒いのも苦手な飼育員、南米館担当の高田です。

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