第53回プリマーテス研究会

「里山の自然 –私たちは次世代に何を残すか-」

2008年11月29日(土)〜30日(日)
(財)日本モンキーセンター・ビジターセンター(地図)



(参加費 一般2000円 学生1000円)

 

里山は人間が多くの手を加えていながら、土地固有の生物と人間が共存してきた、日本文化が誇る二次環境であるとおもいます。その里山の環境が、国家による農林業軽視と過疎、コメの主食としての地位低下、化石燃料への依存、人口増加に伴う開発、などさまざまな変化に伴って大きく変化してきました。

しかし、近年「里山の自然」を見直す機運が高まりを見せています。里山はヒトが生物として「自然」にかかわることによって作られた環境であり、ヒトと自然の相互作用によって維持されてきた環境です。里山は生物の多様性を維持する上で重要な役割を果たしているとともに、ヒトのほとんど干渉しない奥山とヒトの生活の場である里との境界の役目を果たしてきました。それは江戸時代のリサイクル社会を成り立たせてきた歴史をもち海外からも注目を集めています。

「里山」の重要さ、おもしろさを知り、一方で現代文明が環境を破壊し、人類社会の将来が危ないことを知って、どのような行動をとればよいかを考える機会を作りたいとおもいます。

 

プログラム

 

2008年11月29日(土)

13:00〜13:15

西田利貞 (日本モンキーセンター)

 

問題提起

13:15〜14:00

阪本寧男(京都大学名誉教授)

 

私の里山

14:00〜14:45

中井克樹(琵琶湖博物館)

 

里山が育む生物多様性の大切さ

14:45〜15:15

休憩

15:15〜16:00

三浦慎悟(早稲田大学)

 

里山の動物相の変化

16:00〜16:45

好廣 真一(龍谷大学)

 

里山とサル

17:00〜19:00

懇親会(皆で楽しくお話ししましょう!)

2008年11月30日(日)

9:30〜10:15

松井 章(奈良文化財研究所)

 

里山形成の歴史

10:15〜11:00

金子 隆一(人口問題研究所)

 

日本人口の歴史的転換

11:00〜11:30

休憩

11:30〜12:15

曽我部 行子(海上の森の会)(交渉中)

 

身近にできる里山の保全と利用

12:15〜13:15

昼食

11:30〜12:15

林 進(岐阜大学名誉教授)

 

里山の自然と暮らし

12:15〜12:45

〜総合討論〜

 


コメント    黒田末壽(
滋賀県立大学)、田中耕司(京都大学)、

竹ノ下祐二(中部学院大学)、郡司晴元(茨城大学)

 

 

 

発表要旨集


世話人:西田利貞・清水大輔・伊藤詞子(日本モンキーセンター)




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