身体が動く

臨時テナガ担当:舟橋

テナガザルに限ったことではないんですけど、朝出勤してきてまずやることは、サルの体調の確認とごはん、あと掃除です。

テナガザルは基本的にこの順番で作業を進めるんですけど、ビックループ(アボがいるところ)の作業をする時にはテナガザルよりも先にこの文字が飛び込んできます。

浮瀬さんから舟橋へのメッセージですね。

アボは非常に元気が有り余っている筋骨隆々の黒い生き物ですので、絶対にあってはならないけど、一緒の部屋になんか間違えてでも入ってしまったら、舟橋ごとき消し飛ばされてしまいますからね。浮瀬さんが心配するのも仕方ないです。

 ちなみに、このメッセージは、アボの部屋と飼育員の入るスペースの間の目隠しの要素も持ち合わせておりまして、不用意にめくると

アボちゃんとフラグが立ちます。

恥ずかしくて目を逸らしちゃいます。

 テナガザルは他の部署と違って、テナガザル側が飼育員のことを非常によく見るので(別にヤクシマザルが見てないとか、アヌビスヒヒが翌日には忘れてるとか書いている訳ではないです)、

例えば石田さんとか浮瀬さんからの作業引継ぎというかアドバイスというか、そういったものが全く活きないことがあります。

これが前日に届いた浮瀬さんからの引継ぎです。

ちなみに、「イチゴ、イモとかバナナも普通に食べてるので~」の部分は、ちゃんとフクロテナガザルの話をしています。

と、そういうことが書きたかったのではなくて、問題はこの部分です。

これは嘘です。

この後に、「なんちゃって」って来るのを期待しましたが、いくら待てども「なんちゃって」なんて来ませんでした。お茶目ですね。(たぶん浮瀬さんは普通にできる)

ちなみに、舟橋にはペットボトル給水はやる前から無理です。ペットボトルから飲ませる前に、舟橋の腕がもぎ取られます。果実のように

なぜなら、エコドームで暮らしているフクロテナガザルのメロンは、舟橋の腕を、果実のようにもぎ取るチャンスを2年くらい前からずっとうかがっているからです。これも、もぎ取りチャンスをうかがっている写真です。こわいですね

なので、メロンに接近せざるを得ない時は、無線機と鍵とメガネを置いていきます。

こうしておけば、無線機と鍵とメガネは無事です。無敵です

ということで、今回は引継ぎを無視して、スポーツドリンクで作った氷を、無線機と鍵とメガネを置いて思い切って手渡しました。まぁ、凍ってるか凍ってないかの違いだから多分大丈夫です。

ちなみに、最後に書いてあったクモザルの収容は、当然の如く石田さんにやっていただきました。

あと、今回はシロテテナガザルのキュータロウにカキやナシを寄附いただきました。

ちょっとだけ飾り切りにチャレンジしてみようかと一瞬血迷いましたが、薄く切った沢庵みたいなのが産まれてしまいました。

そこでようやく「これは寄附してくださった方に非常に申し訳ない」と気がつきまして、

キュータロウと一緒に暮らしているジェシカ(シロテテナガザル)は食いしん坊だから薄い方を沢山渡して満足させようと思いました」ってそれらしい理由を思いつきました。よろしくお願いします。

こちらがその動画になります。

ちょっとジェシカの主張が激しすぎるので、頑張ってキュータロウが食べている場面を切り抜こうかと思いましたが、どう切り抜いてもジェシカが邪悪な顔で沢庵を食べてしまいます。

「3分の1くらいキュータロウが食べてくれた」って満足していましたが、冷静に考えると3分の2くらいジェシカが食べましたね。キュータロウが小食すぎますわ。

ということで、残りは冷蔵庫に入れて終わりとします。

ご寄附ありがとうございました。

あ、そうそう、異様に可愛いウシバエの写真が撮れたので、自慢させていただきます。次のシールにします。

では!


※本記事は、『【猿分補給】日本モンキーセンターとつながるオンラインサロン』にて、8月31日に一般公開された記事を一部変更を加えて転載したものです。オンラインサロンでは、この他にもサロンメンバー向けの記事を投稿しております。

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