今回は、陽射しも少し暖かくなってきたおひさまエリアを利用する動物たちの様子とマンドリルについてのお話しです。※どなたでもご覧いただけます。
「アタタカダカラ」って実は
「アナタノコトガスキダカラ」
の略なんじゃないかと一瞬思ったんですけど、文字にしたら全然略になってないことがわかったので、早々にお詫びを申し上げたい奥村です。こんにちは。
そんなわけで、日中15℃以上となる日も多くなって参りました、
おひさまエリア、シーズンインです。
まずはヤクシマザルのタイマツ
ちょっと筋力落ちてる感もありましたが、これからはおひさまエリアでたくさん動いてパンプアップしていけると思います。
エリアへの移動には専用ケージへの出入りが必要なのですが、相変わらず怖いくらいスムーズです。F氏ののろトレーニングの賜物なんだと思います。
そして、同じくヤクシマザルのタイマイ
バレイでくらすウグイス

と同じ31歳という高齢ではありますが、タの家系のオスは比較的がっしりとした体格を維持することが可能なようにも思えてしまいます。
水も滴るバナナがお好みの様子でした。
そして、こちらも高齢。
ボウシテナガザルのドント
ようやく寒さをあまり気にせず、おひさまエリアを利用できる季節となってきました。
普段隠れがちな大切な部分にも、しっかりと陽光をあてている様子です。
シロテテナガザルのイレブンは、、、
そんなことはしませんが、背中をあとひと押ししたらもう出ちゃうんじゃないか。というくらい外の様子を覗き込んでくれていましたが、変わらず。
という感じでございました。
バックヤードの新イベントも企画中のため
関連記事(サロン限定)はこちら↓
皆さまにご覧いただける日が来るのを楽しみにしております。
そして、ここからはちょっと昔話を。
よろしければ、お付き合いください。
2006年。
奥村が学生の頃、就職活動としてモンキーセンターに実習に来ておりました。
実習期間中に当時のスタッフの方から
「記念に好きな缶バッジ選んでいいよ」
と言われ、奥村は迷わずマンドリルの缶バッジを選びました。
実習でお世話になったアフリカセンターでみたマンドリルのオスがめちゃめちゃかっこよかったからです。
そんな缶バッジが最近机の引き出しから出てきたのですが

同時は「ガボンてオスかっこよかったなぁ」
「ガボンの缶バッジ最高やっさ」なんて思っていました。
今見たらほぼ間違いなく『デコちゃん』とわかったのに。

とはいえ、モンキーセンターで働くことができ、2011年からはアフリカセンターの担当を10年ほどしてきました。
アフリカセンターに配属されて改めてみたガボンはやっぱりかっこよくて。
当時の群れのなかでは一番強いアルファオスとなっていました。
その後、群れ内の他のオスの成長にともない、一時はアフリカ館でくらし。
また時が経ち、マンドリルの群れ調整のため若いオスのグループを形成した際に再びアフリカセンターに帰ってきたガボン。

頭に、カチューシャをつけてる(生え際?)時もありました。

陽射しを顔面にいっぱい浴びて

座りの良い段差がみつかったことも

そして、再び群れ調整のためバックヤードでくらすことになりました。
今後は新施設でのメスとの同居を控え、準備を進めていた矢先でしたが、
1月の終わり頃に顕著な食欲不振がみられました。

そこから、食事療法や注射、輸液といった治療をおこなってもらい、活力が少し改善された際に検査。また環境改善のために同居予定であった他のマンドリル(サヤコ、サユミも)に同じ部屋ですごしてもらう、という試みもやらせてもらったのですが、介護などもしやすく、より良い環境ですごしてもらうため、バックヤードのケージからアフリカセンターへ移動させてもらうことになりました。
3月4日、ガボンは多臓器不全のため亡くなりました。
検査でわかった変形性脊椎症も死因の一つとして考えられます。
来月25歳の誕生日を控え、近年国内のマンドリルのオスたちが20歳前後で亡くなっていっていることからも、国内最高齢のオスだったと思いますが、私のなかではそんなこと関係なしでとっても大きな存在です。

最後は古巣のアフリカセンターで
近くにマンドリルの群れの声を聞いたり
その気配を感じてもらうことができたのと
介護や看取ってもらった現担当者の方達には感謝の言葉しかありません。
そして、ガボンが亡くなった1週間前、サユミもこの世を去りました。

ガボンの時と同じく、ちょうどその日も奥村はお休みをもらっていたため、連絡が来た際、ちょっと状況が飲み込めませんでした。
その翌日、剖検の前に息を引きとったサユミに会うことができました。
体重は9.1kg
いつまでもちっちゃくてかわいいイメージのサユミがこんなに大きくなってたんだなと改めて思いました。

生まれたてのサユミ

年下のイラーリがよくサユミにひっついていたり
母親のサヤコともしばらくケージで分けられていたこともあり、サユミの特徴的なヘアースタイルである頭頂部にも、うっすらと毛が生えてきていました。
サユミと、その最後に立ち会ってくれた母親のサヤコに。もう1年以上前になりますが彼女たちのことを思い作った唄を今は捧げさせていただきたいと思います。
ガボンやサユミの仲間たちは今、アフリカセンター以外でもアフリカ館と新施設でご覧いただくことができます。この世を去った彼らへの思いを胸にとどめ。機会をみつけ、今後もマンドリルの魅力をお伝えしていければと思っております。
※ガボンとサユミの直近の様子は下記の記事をご覧ください。(こちらもサロン限定記事となります)
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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターの飼育員たちから、毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
https://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn
バックヤードの情報ありがとうございます。暖かくなって、みんなが沢山食べて沢山運動して元気で過ごしてくれる事をお祈りしています。ガボンとサユミの訃報、辛い中お知らせ頂きありごとうございます。
コメントいただきありがとうございます!
最近は雨が続くことが多いですが、晴れた日にはたくさん外を満喫してもらおうと思います。
また、ガボンとサユミについての記事を読んでくださった方から
マンドリルラベルのワインをいただきました。
4月11日に開け、6月22日まで嗜ませていただきます。(奥村)