【AC日誌】バーバリーマカクのカチカチ

こんにちは、アフリカセンター担当の廣澤です。

音声展、はじまっていますね。
今回は、声ではありませんが、バーバリーマカクの発する音をお届けします。

バーバリーマカクの挨拶行動では、口や歯をすばやく動かしてカチカチ(あるいはパクパク)するものがあります。

ジェット(♂)がウー(♂)にカチカチ。あとから来たサモハン(♂)も一緒に。

朝、外の運動場に出てそれぞれ採食中。群れの低順位オスがアルファオスの接近に気づいて、カチカチ挨拶にいっているところです。口角をひきあげた表情なので、だいぶ緊張しているように見えます。

ただ、このカチカチ挨拶行動は順位の低い個体から強い個体に対しておこなうときだけにみられるわけではありません。

ユン(♀、右)とユンフー(♀、左)がカチカチ。チェン(♀、手前)のそばで。

しばらく一緒に休息をしていた親子関係にあるメスたちがカチカチすることも。
緊張するような関係でも、状況でもなかったのですが、口角を引き上げてカチカチと挨拶をします。
カチカチしたあとに毛づくろいが始まることもあります。

サモハン(♂)がキン(♂)へカチカチてプレゼンティング。キンもカチカチ。

サモハンが自分より順位の高いキンに、尻をむけてプレゼンティングしながら、カチカチと懸命に挨拶。
キンもプレゼンを受けながらカチカチしています。プレゼンがおわって離れたサモハンに対して、追いカチカチ。強い個体もカチカチするんですね。

ちなみにこのときの直前のようすがこちら↓

ヨナ(♀、左)とサモハン(♂、右)の小競り合い。仲裁にキン(♂)登場。

なにが気に入らなかったのか、ヨナがサモハンにいちゃもんをつけはじめ、サモハンも言われるがままではいられない。(ちなみに奧のジェットも)。
ヨナがしつこく、誰かにいいつけるようにキャッキャッと言っていると、キンの登場。
どちらの味方をするわけでもなくどしっと座る。(キンの登場にしら~と離れていくジェット・・・)

で、先の動画に続きます。
サモハンからキンへの尻向け挨拶とふたりのカチカチ、ヨナも引き下がりました。

カチカチという音は、現場で聞いているとよく響く澄んだ音なのですが、機械に録音するとなかなか聞き取りにくいです。
音だけきれいめに撮れたほぼ風景映像もどうぞ。

よい音です。