【YakTok】ヒゲッコの春

 

今日もヤクシマザルのヒゲッコという老齢個体についてのお話をご紹介させていただきます。※どなたでもご覧いただけます。

こんにちは、モンキーバレイ担当の奥村です。

もう定期となってきました、こちらの話題なのですが。

過去の記事はこちらから↓

 

 

 

なんと昨日、ヒゲッコの誕生会についての記事が投稿されておりました。

 

【BY通信】ヒゲッコ、お誕生日おめでとうございました。https://wp.me/p77r8F-hTy

 

おそらく、2日続けてヒゲッコの話題があがることは今後ないと思いますので、

「なんだまたヒゲか」という気持ちはそっと胸にしまっていただき、ご覧いただければ幸いです。

 

しかし、まずはモンキーバレイの副室という場所に帰ってきたヒゲッコと、

一緒にくらしているタップとタンクという老齢メス個体について改めてご紹介します。

 

タップ(25歳)

ヒゲッコよりも先にモンキーバレイの副室と呼んでいるエリアに帰ってきました。

タップは冬季バックヤード管理の常連なのですが、今年の冬はとても大変でした。

 

たき火も終盤にさしかかった1月の下旬にバックヤードへ移動したタップ。

食欲に波が出てきたのと、数年以上前から確認されていた腹部のヘルニアが、若干肥大してきているような感じがあり、検査をすることになりました。

 

検査の結果は、脾腫による腹腔臓器の圧迫でした。

大きな脾腫が胃袋などを圧迫してエサが食べづらくなっていたようでした。

 

2月に脾臓摘出手術をすることに。

開腹し、500g近い脾臓が摘出されました。

無事に手術を終えて、その後も治療が続けられていたのですが、

タップはバックヤードや病院などで、1頭だけになってしまうとお尻をいじって出血することがこれまでにありました。

今回もせっかく縫合してもらったお腹を少しいじってしまい、お腹が開きかけてしまうという緊急事態が発生していました。

そういった事態もなんとか乗り越え、お腹の傷は完治しました。

冬に入院した際の体重は5.6kgで、モンキーバレイの副室に戻った際の体重は4.5kgでした。

 

続いて、タンクのご紹介です。

タンク(26歳)

タンクは肌が荒れがちな個体で、冬季バックヤードでお世話になりました。

兼ねてより内服で治療を続けていた、背中の皮膚の剥がれを麻酔下で度々治療をしてもらっていました。

背中の傷は完治したのですが、各種検査において脾腫や貧血、子宮腫大、心機能低下など、体のいろいろな部分の具合が悪くなってきていることがわかりました。

内服薬の継続と定期的なインプロバック接種ができる環境であるならば、という条件付きで退院可となり、モンキーバレイの副室へタップと一緒に戻ってきています。

タンクは冬の入院時3.8kgまで落ちており、退院時には4.8kgとなっておりました。

 

そして、ヒゲッコ(28歳)

ヒゲッコも大病を患い、春先には再発の疑いがありました。

肛門付近の皮膚に腫れがあり、以前切除してもらった扁平上皮癌の場所に近いこともあり、転移の可能性も考えられました。

かなり高齢ということもあり、麻酔による検査も心配されましたが、

痩せてきてはいるものの、ヒゲッコはいたって元気そうにもみられたため、

患部の確認をしてもらうことになりました。

 

検査の結果、転移兆候が認められないばかりか、全身状態異常も認められずという所見。

 

なんということでしょう。

 

高齢のため、加齢性の軽度貧血や脊椎変形、腸管ガス貯留などはあったのですが、

肛門付近の皮膚の腫れは、触診によって、『括約筋やや緩い』という診断だったのです。

 

とはいえ、体重の減少があり(検査時の体重は6.8kg)、体力的にも若干衰えがあったため、谷への群れ戻しではなく、副室で過ごしてもらうことになりました。

ヒゲッコが戻ってきた際、タンクはインプロバック接種と尻だこ治療のため、再度入院しており、タップとサシでした。

 

さっそうと副室をかけまわるヒゲッコ

 

エサを食べるときはまずはタップに怒られ、

扉越しにヒゲッコが群れに近づくと子ザルたちがわらわらと群がってきます。

アルファオスのヒラマサに対して、丁寧に挨拶行動をする様子がみられました。

No.2のピルチャードにも、ヒゲッコはきちんとあいさつをして、その後近くにいたヒョウという若めのオスにこんこんと怒られていましたが、あいさつのかいがあったのか、ピルチャードがヒョウを蹴散らしてくれました。

その後もヒョウはまだ扉近くにおり、もう安全だとばかりに、ヒゲッコはヒョウの手が届くか届かないかギリギリのところを攻めている様子でした。

後日、少し自信を取り戻したのか、群れの他個体が見ている前で、なんとヒゲッコがタップに掴みかかるところを、奥村は目撃してしまいました。

2頭の関係悪化が心配されたのと、あまり見たいことのないヒゲッコの行動に、「えーやだなー」となってしまったのですが、扉越しに群れの個体からタップが毛づくろいをうけているところを、どうしても自分が毛づくろいをしたかったらしく、ヒゲッコが自分サイドにタップを引き寄せた際の行動だったことがわかりました。タップの背中の毛は、まだそんなに生えてきていないのに。

ヒゲッコがオスみを出してきたのかもしれません。

そんな、眼が離せないヒゲッコ達ですが、先日タンクも副室に戻り、

さっそくタップから毛づくろいをされていました。

写真の左側にストーブが設置されており、2頭のお気に入りスポットになってます。

 

ジュっと押さえつけられているわけではありません。気持ちよさそうに毛づくろいされています。

 

そして、土砂降りのなか、おかえりなさいのご寄附をたくさんいただいたこともありまして、

副室でお祝いをさせてもらうことにしました。

お祝いプレート完成!

 

 

ヒゲッコの独壇場!?

 

  

しっかりとタップが持っていきます。

 

タンクはマンゴーがお気に入りの様子でした。

 

終始穏やかな雰囲気でお祝い会をすることができました。

ご寄附いただきありがとうございました!

 

たくさんいただいた果物や野菜は群れの個体達へも。

一足先にするりと群れ合流を果たした美白のヒナゲシも頬袋パンパンです。

 

そのもっと一足先に戻ってきたヒノナも元気にしております。

 

 

そして、人目ならぬ猿目をうかがう様子で、

小型とうもろこしをゲットして食べているウミガメも置いておきます。

 

 

 

 

ヒゲッコとタンクとタップ。

事情をたくさん抱えた老齢個体達ですが、

少しでもおひさまの陽を浴びて、動きまわって、他個体との関わりをもって

元気に過ごしていってほしいです。

 

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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターのスタッフたちから、日々いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。

気になった方はぜひ覗いてみてください。

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