国際スローロリスの日

近頃のちびっ子は話の守備範囲が広い。

ウ●トラマンのTシャツを着た子と話をしていたら私の世代がド真ん中のウ●トラマンの名前が出てきたので驚いた。そして今放送している作品は大学の獣医学部が舞台らしいことにはもっと驚いた。そのうちロケに来てくれないかな。

そんな私は二十数年前までウ●トラマンになりたかった飼育員。南米館とスローロリス保全センター担当の高田です。

時を一週間ほど前に巻き戻していただこう。9月13日は「国際スローロリスの日International Slow Loris Day」であったことはご存じの方も多いだろう。我らのモンキーセンターはもちろん他の園館でも国際スローロリスの日に合わせたガイドやトークがおこなわれたに違いない。

私もスローロリスの飼育担当者の端くれとしてSNS等で他園館を諜報(いかん映画やドラマの見過ぎだ)閲覧した。

その結果をまとめるとスローロリスの特徴、密猟・密輸問題の2本柱であることが分かった。

スローロリスの特徴をざっくり紹介していくと夜行性の小型のサル。ゆっくりとした動き。樹液や昆虫が主食らしい。手の第二指が短い、霊長類で唯一毒をもっている。

密猟・密輸問題について言えば希少な野生動物がペット目的の取引などのために,違法取引されることを述べていることが多い。実は日本はペット目的での動物の密輸大国。2007~2018年の間に1161個体のワシントン条約対象種が輸入時に差し止められている。そのうち19%が哺乳類であり、哺乳類のうち195個体が霊長類であったそうだ。(主にスローロリス属、ガラゴ属、メガネザル科、マーモセット科)密輸個体の摘発件数は世界的にもトップクラス。日本の検疫は優秀だね。

以上のようなことが各園館の情報からわかる

スローロリス保全センターでは昼夜逆転して飼育しています。

巣箱の中で寝ることが多いがたまに外で寝ることがある。 寝顔がつり目とは知らんかった

そんなスローロリスに沸いた日であったが思わぬ盲点があった。 それは・・・

いつから日本にスローロリスがいたのか?である。

なるほど、”今”について語られることは多いがいつから日本にいたのかはあまり触れることがなかったのでこの際に少し調べてみることにした。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったのはビスマルクだったか。(拡大解釈し過ぎだろ)

現在約500種と言われる霊長類のなかで日本の在来種はニホンザルだけである。その他はすべて外国産ということになる。では日本にいつ初めてスローロリスが来たのか?ぶっちゃけ不明だ。明確な資料が無いようだ。ただ、室町時代あたりから生きた動物も渡来したそうだ。

時代を進めると江戸時代、鎖国をしていたころに長崎で描かれた「唐蘭船持渡鳥獸之圖」にはオランウータン、テナガザル?、ラングール?、(江戸時代の絵師の皆様すみません。達筆すぎて読めません)と一緒にスローロリスも描かれている。「ロイアールト」「シマタラ」と書かれている。ロイアールトはロリスのこと、シマタラはスマトラのことだろう。

あまりすっきりとはしなかったが、今後明確な資料が見つかることを願いたいと思う。

今回はこのへんで。休園まで1か月を切りましたが日本モンキーセンターでお会いしましょう!

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気になった方はぜひ覗いてみてください。

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