東南アジアの熱帯林の保全・保護 川上 豊幸 熱帯林行動ネットワーク 現在、インドネシアやマレーシアでは、家具や住宅や建設用などの木材利用のための伐採のみならず、オイルパーム農地開発や紙原料のための産業植林開発が行われています。紙原料生産においては、まず天然林の皆伐を行い、これを原料として利用した上で、外来種のアカシアの単一人工林を造成しており、天然林減少を引き起こしています。こうした森林減少は生態系を破壊して、スマトラのゾウやトラ、オランウータン等の生息地が縮小し、絶滅が危惧される状況に陥っています。これら問題のある紙がコピー用紙として広く販売されており、ノートやティッシュなども販売されてきています。現地NGOからは問題のある製品を避けるよう要請が行われており、消費量を削減し、FSC認証紙やFSC認証材、古紙100%再生紙を選ぶことで保全・保護に貢献できます。 |