今回は、12月5日に食欲不振による体調不良のため入院となった、シロテテナガザルのキュータロウについてのお話です。
こんにちは。バックヤード担当の奥村です。
テナガザルの担当もしております。

件のキュータロウなのですが、12月4日にほとんど餌を食べなくなり、獣医さんに診察をしてもらいました。その日は終日経過をみて、改善がみられなかったため、翌日に入院することに。
排便が確認できていませんでしたが、排尿はみられたため尿検査をしてもらい、注射や輸液といった治療をおこなっていただきました。
柿やバナナを少し齧るようになってはくれたのですが、食欲不振の原因がわからなかったため、12月7日に検査をすることになりました。
キュータロウは21歳。
バックヤードでくらす、推定55歳のボウシテナガザルのドントをみていると

キュータロウはまだまだ若僧にもみえますが
なかなかによいお歳です。
検査は無事に終了しましたが、数日間ほとんど食べることができていなかったことと、代謝も落ちていることもあり、麻酔から覚めるのに少し時間がかかりました。

検査中は立ち会いを手伝ってくれた藤森さんが合間をみて、伸びてしまった爪を切ってくれたり。
麻酔から起きるまでの間、奥村はキュータロウの全身をブラッシングして待ちました。

ちょうどピンポン玉より少し大きいくらい。

小さなキュータロウができあがりました。
思えば、2019年10月に一緒にくらしていたアジルに先立たれ。
去年の9月には、その後生活をともにしたジェシカも亡くなってしまい、
それからひとりくらしとなったキュータロウ。
キュータロウの飼育を長年担当していたスタッフもいなくなってからは
少しでも不安になったり、難儀がないようにと
新人担当のはるきとともに誠心誠意ケアに取り組んでいたつもりであっただけに
事ここに至り、残念で仕方がありません。
検査を終えた当日の夕方にはバナナを少し齧ってくれたり、ブトウ糖液を飲んでくれました。
検査の結果は慢性腎臓病の急性憎悪でした。
腎臓の機能が低下し、それが食欲不振の原因のひとつと考えられたため、引き続き治療をおこなっていただくことになりました。
獣医さんによる懸命な治療をおこなったいただきましたが、12月9日のお昼頃から横になることが多くなり、呼吸も荒くなってきたため酸素吸入を開始。
少しでも痛みをやわらげることを目的とした治療をしてもらっていましたが
12月11日の朝、眠っているように息をひきとっていました。
これまでキュータロウのために、季節の好物を届けてくださった皆さま。
ひとりくらしとなってからも見守り続けてくださった皆さま。
きっと彼の支えになってくれていたと信じています。
入院中のお知らせをさせてもらった時も、多くの方から心配のお声や励ましの言葉を頂きました。
元気な姿を再びご覧いただくことは叶いませんでしたが、もっともっと彼の魅力をお伝えしたかったし、飼育という仕事を続けるなかで、彼から学んだり教わることがこれからも多くあると思います。

これまで、キュータロウを愛していただき、ありがとうございました。
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※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターの飼育員たちから、毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
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お世話をしてくださった皆さん、ありがとうございました。
遠方で、なかなか訪問することができない中で、5月に会えて本当によかった。
キュータロウ、本当にありがとう。
あなたに会いたいという気持ちで重い腰を上げることができ、全国の動物園訪問という趣味を出現させてくれました。
安らかに休んでください。
言いたいことも書きたいこともたくさんあるのに文章になりません
キューがいないモンキーセンターは寂しいです
キューの爪も毛も気になってたのでキレイにしてくれたの嬉しい
キューちゃん、最期まで頑張ったね
また会えると思っていたけれど残念です
ゆっくり休んでね
飼育担当の皆さんもバックヤードの皆さん、獣医さんもありがとうございました
キューちゃん♪いっぱいいっぱいありがとう!お疲れさまです。キュージェシ大好きです!ゆっくりなさってね!スタッフのみなさま本当にありがとうございました。
正直残念で仕方ないです
キュータロウの“てい”をもう一度見たかったです
いままでキュータロウを支えてくれたスタッフさんに感謝の言葉でいっぱいです
キュータロウ 絶対に忘れません
キューちゃん、ありがとう
キューちゃんに出逢えて幸せでした
天国でトウコさん、アジル、ジェシカと楽しく暮らしてね
美味しい物もいっぱい食べてね
ずっと、ずーっと忘れない
ありがとう
自分のTwitterとInstagramにも愛の丈を書き殴りましたが…
飼育員のみなさんに比べたら少ないと思いますけど…思い出がありすぎて足りません…
ただ最推し動物園の最推し動物なだけなのに…ペットロスのような気持ちです…
現実が受け入れるまでに時間がかかりそうですが…とりあえずキューちゃんありがとう。って気持ちです。
元気ないなと思ってましたが、先月、ていを見せてくれたので、安心してました…。
今日も知らずにギボンハウスに足を運び、キュータロー早くよくなればなあと思ってました。が、まさか天国に召されてたなんて。
みんなに愛されたキュータロー、ゆっくり休んで下さい。
ありがとう。
キューちゃん本当にありがとう。
キューちゃんには本当感謝。
JMCに行くきっかけもキューちゃん。
猿が好きになったのもキューちゃん。
何度もキューちゃんに癒されて救われた。
キューちゃんに出会えて心からよかった。
今までもこれからもずっとずっと大好き。
キューちゃんお疲れ様。
どうか安らかに。
特にキューちゃんのブラキエーションと歌は大好きでした。ずっと忘れません。今までありがとうございました。
飼育の部屋、Twitter、お手紙など。
たくさんの方にお声を寄せていただきました。昨日もキュータロウのために、お花やお供物、メッセージをいただき、ありがとうございます。彼の部屋に飾らせていただきました。昨日はまだ「入院中」の貼り紙が掲示されておりました。なんだか、これ外すのやだなぁと思ったのですが、そんなわけにもいかず。見かねて声をかけくれた、綿貫さんにお願いをして、新しい掲示を作ってもらいました。また、園内でお会いできた方にはみっともないところをお見せしました。写真受け取りました。ありがとうございました。(奥村)