【AC日誌】カンフー効果

アフリカセンター担当廣澤です。

バーバリーマカクのこどもカンフーが生まれて、早2カ月がたちました。

カンフーの成長とともに、バーバリーマカクの群れのようすも変化していますので、ご紹介します。
この記事はどなたでもご覧いただけます。


最初は、母親のユンフーにだけ抱かれていたカンフーも、
1週間もするとつかまり立ちをするようになり、
少し歩くようになった10日目には、母親以外のなかまに抱っこされるように。
そして、1か月ごろにオスの背中に乗って移動するようになりました。

↓ジェット(♂)の背に乗るカンフー


バーバリーマカクの群れでは、オスが育児に参加することでメスからの信頼を獲得し、群れでの順位をあげるといわれています。
アフリカセンターにいる群れのオスたち4個体全員が、カンフーを抱いたり背中に乗せたり、近くで見守ったりと、お世話に忙しそうです。

群れにこどもがいなかった頃は、オスたちはそこまでつるむこともなく比較的バラバラにすごし、たまにけんかをするという雰囲気でした。
しかし、今ではみんなカンフーに夢中のよう。カンフーのそばで、オスたちがじっとカンフーの足取りを見守っていたり、カンフーを抱えて別のオスにカチカチと歯をならして挨拶に行く頻度も増え、群れがぐっとまとまったようにもみえます。

↓カンフーを背に乗せたサモハン(♂)がウー(♂)に挨拶にいくところ

犬猿の仲だったはずのウーは明後日の方向をみて若干無視してます・・・が、怒ったりはしない!
これもカンフー効果。

メスたちは、もともと2-3個体でまとまって寝ていたり、グルーミングをしていたりと、よく一緒にいる個体がなんとなく決まっていました。
例えば、ユンフーはヨナかユンかオスの近くに居がちだな、とか、ツィーの傍にはクーかヨナがいるなとか。
メスたちの序列の中で同程度の順位の個体同士で近くにいることが多かったのですが、それもカンフーの存在によって大きくかわりました。
皆、カンフーの近くにいることが多いので、メスたちの距離感もぐっと近くなりました。
カンフーを間に挟んで、数個体があつまりハグする、スクラムを組むというようすが何度となく繰り広げられています。

↓第2位メスのツィーからグルーミングされるユンフー

↓第1位メスのクー(左)と第3位メスのヨナのあいだでうまっているユンフー。カンフーはユンフーのお腹に抱かれていますが皆の腕でカバーされていて完全にみえません。

さらに、嬉しいことに、群れ最下位のサムソン(メス)にとっても良い効果がうまれているようです。
これまでサムソンは群れの個体と一緒に外の運動場で過ごすと追われてしまうことが多く、外に出ていてもすぐに部屋の中に帰ってきていました。
しかし、カンフーがいることで、群れ全体の雰囲気がまるくなったからか、サムソンが群れと一緒に外で過ごす時間が少し増えました!

サムソンをふくめた群れのようすをもっと見たい方向けに、マニアックな動画はコチラ↓。

画面左に、クーとユンフー、中央を横切ったのはウー、画面右端に見切れたジェット、
奧の扉の近くにサモハン、さらに奧にユンと、カンフーの見守りをしているヨナ。
そして、高い場所にサムソンです!
だいぶ距離感はありますが、そこにいられることが進歩です。

カンフーが生まれてから、サムソン以外のおとなたちはカンフーのお世話をする機会を得ていますが、サムソンはまだ接触がなさそうです。いつかカンフーからサムソンへからみにいくのでしょうか。楽しみです。