キツネザル担当の川﨑です。
ワオキツネザルのチカラについてご報告させていただきます。
5月7日にうまれたワオキツネザルのチカラが、8月8日に亡くなりました。生後3か月をむかえたばかりでした。
母親のチドリから少しずつ離れられるようになり、群れのオトナたちに見守られながら遊んでいる様子や、オトナと同じ食べ物を口にするなど順調に成長していました。
チカラの死因に関してですが、逸走防止のために設置している電柵に触れ、池に落ちてしまったことが原因だと考えられます。Waoランドを囲む池でチカラを発見後、蘇生処置をおこないましたが残念ながら死亡いたしました。
このようなことが今後起こらないよう対策に努めてまいります。
チカラの誕生、そして成長を応援してくださったみなさまに感謝申し上げます。
3か月という短い間でしたが、チカラの成長を近くで見守ることができ、忘れられない3か月になりました。
チカラは誰にも抱かれず、床で鳴いているところを飼育員が発見しました。母親のチドリに抱かせてみるものの、初産だったチドリはチカラをうまく抱けず、母乳を十分に飲めていなかったチカラは、数日後に一時衰弱してしまいました。ミルクを十分に飲んで体力を回復させ、群れでの成長を目指して介添え哺育をおこないました。
介添え哺育についての記事はこちらをご覧ください。(公開記事↓)
介添え哺育の裏話や、メンバー限定の写真を公開しています。(サロンメンバー限定↓)
約1か月間の介添え哺育をおこない、群れに無事に戻ることができたチドリ&チカラは、群れのなかまにもまれながら順調に成長していました。(公開記事↓)
群れの中で順位の低いチドリに似てか、チドリが怖がっている個体が近づくと腹側に逃げたり、母親の背中にしがみついたりと臆病な性格かと思いきや、チドリから離れてとんだり、はねたりして遊んでいる様子も観察できるようになっていました。
今回の事故に関しましても、元気に遊んでいたところ不意に電気柵に触れてしまったのではないかと思います。
活発に動き回る様子を観察していたものの、飼育員が近くにおらず事故を防ぐことができませんでした。
チヨ、レイキチに関しましてもとても活発に動くようになってきております。このような事故が今後起きないよう、飼育員が十分に注視できない場合には、こどもがいる群れ(チ群)の放飼を控えさせていただくことがあるかと思いますが、ご了承いただけますと幸いです。
先日のオンラインガイドにて、直接みなさまに口頭でお伝えするべきかと悩みましたが、最後までうまく説明できる自信がなかったのでこちらの記事でご報告させていただきました。
みなさまからの温かい励ましの言葉、献花(果)をいただき、うまれたばかりのチカラがみなさまに愛されていたことを改めて実感いたしました。成長を見守ってくださり、ありがとうございました。
最後にチカラの成長をまとめましたのでご覧ください。

5月9日(生後2日目)
乳首を加えているチカラ、抱かれているというよりかはチカラがくっついているという印象でした。

5月10日(生後3日目)
母乳が十分に飲めていなかったのか、チドリにつかまる体力がなくなる。チドリは心配そうに近づきますが、抱き寄せることはできませんでした。
介添え哺育開始。
片手に収まる大きさのチカラ。



昼間は飼育員がミルクを与え、夕方から朝方はチドリに託す方法でチカラの体力を回復させました。
チドリはやはり抱くのが下手で、チカラがチドリの尻尾についていたり、体の横側にくっついていたりしました。
チカラが懸命にしがみついてくれたおかげで、チドリは徐々に抱くのが上手になっていきました。
約1か月間介添えをおこない、チカラが順調に成長し、チドリも母親らしくなり親子で一緒に外に出られるようになりました。


生後1か月がすぎたころ、チカラはチドリが食べているものへの興味が出てきて、隙をねらってペロペロと舐めてみたり、チドリの尻尾をたどってチドリの周りで動きだしたりしました。



もともと群れの中で順位の低いチドリは、チカラに興味津々に近づいてくる群れのなかまを避けるように、日よけのために設置してる寒冷紗でくつろぐことが多かったです。(なかまが近づいてくると、寒冷紗が揺れて早く察知して逃げられるように?)

臆病なチドリの性格が受け継がれているかのように、チカラも動き出して数週間はなかなかチドリのもとから離れられませんでした。2.3歩跳んできたかと思いきや、すぐにチドリに抱き着きにいく。そんな動きを何度も観察しました。


生後2か月を過ぎてからの成長はとても早く、会いにいくたびに成長を感じました。





いつのまにかこんなに大きくなっていて、6月23日にうまれたレイキチをみて、チカラもこんなに小さかったのかと驚いた日もありました。

生まれたての丸っこい顔からすくすくと成長して、立派な鼻先のワオキツネザル顔になっていることがわかりますね。これからの成長が楽しみだったのでとても悲しいですが、とても貴重な経験をすることができました。チカラ、ありがとう。
母親チドリはしばらくの間、突然いなくなったチカラを探すように、仔を呼ぶ声で鳴いていましたが、数日経った現在は落ち着き食欲もあり元気にすごしています。
とても悲しいご報告になりましたが、現在は夏のビッグイベント甲子猿の決勝にむけて絶賛準備中です。初戦でチドリ&チカラ親子も登場しているのでまだご覧になっていない方はそちらもぜひご覧ください。優勝めざしてがんばります!最後までご覧いただき、ありがとうございました。
[甲子猿 予選〕https://www.youtube.com/live/3AN9PeDm8PQ?si=q7KBO0L4A_vh2mH-