アフリカセンター担当:廣澤
チンパンジーのマモルは何をしてもかわいい!?
いえ、そんなことはありません。
かわいくない瞬間もたまにあります。
変顔はさておき、
チンパンジーのこども、とくにアカンボウのころは何をしても許される、といわれています。
マモルが放り投げた枝が顔にあたっても、
マモルが執拗にバシバシ叩いてきても、
おとなたちは何もなかったかのようにしているか、
早くどっか行ってくれないかな~とでも思っているかのような渋い顔で耐えているか。
または、そんな”かまってちゃん”なマモルと遊びはじめるか。
おとなたちは、幼いこどもには寛容です。
でも、怒るときだってあります。
それは、食べものがからんだとき。
お昼ごろ、皆を室内によんで、それぞれに果物タイムがあります。
だいたいツトムが一番に部屋に入ってくるので、ツトム用におとなサイズの果物を準備しておくのですが、
最近マモルが、扉が開くと同時に、その小さな体でツトムの脇をすり抜けて先に果物を手に入れます。
その瞬間、ツトムが「オッ」とマモルにむかって怒ります。
はじめのころは、オッといわれただけで、半べそをかいていたマモルですが、
最近は平気な顔して果物を食べるようになりました。
チンパンジーたちには、早い者勝ち というルールもあるので、
ツトムも奪い取ることはしません。それでも文句は言いたいようです。
ちなみに、お母さんのマルコには、 息子のものは私のもの というルールがあるようで、
マモルが持っているおいしそうな食べものを奪い取ります。
マモルもお母さんにとられないように、口の中につめこんでそそくさと逃げる、という攻防が繰り広げられます。
マモル、たくましく成長中です!