どんなにかわいくても

アフリカセンター担当:廣澤

 

チンパンジーのマモルは何をしてもかわいい!?

 

いえ、そんなことはありません。

マモル1

マモル2

マモル3

かわいくない瞬間もたまにあります。

 

変顔はさておき、

 

チンパンジーのこども、とくにアカンボウのころは何をしても許される、といわれています。

 

マモルが放り投げた枝が顔にあたっても、

マモルが執拗にバシバシ叩いてきても、

おとなたちは何もなかったかのようにしているか、

早くどっか行ってくれないかな~とでも思っているかのような渋い顔で耐えているか。

または、そんな”かまってちゃん”なマモルと遊びはじめるか。

 

おとなたちは、幼いこどもには寛容です。

 

でも、怒るときだってあります。

 

それは、食べものがからんだとき。

 

お昼ごろ、皆を室内によんで、それぞれに果物タイムがあります。

だいたいツトムが一番に部屋に入ってくるので、ツトム用におとなサイズの果物を準備しておくのですが、

最近マモルが、扉が開くと同時に、その小さな体でツトムの脇をすり抜けて先に果物を手に入れます。

 

その瞬間、ツトムが「オッ」とマモルにむかって怒ります。

はじめのころは、オッといわれただけで、半べそをかいていたマモルですが、

最近は平気な顔して果物を食べるようになりました。

 

チンパンジーたちには、早い者勝ち というルールもあるので、

ツトムも奪い取ることはしません。それでも文句は言いたいようです。

 

ちなみに、お母さんのマルコには、 息子のものは私のもの というルールがあるようで、

マモルが持っているおいしそうな食べものを奪い取ります。

マモルもお母さんにとられないように、口の中につめこんでそそくさと逃げる、という攻防が繰り広げられます。

 

マモル、たくましく成長中です!