☆★7月14日は『世界チンパンジーの日』☆★

アフリカセンター担当:藤森

みなさんは「チンパンジー」と聞いて、どんな姿をイメージしますか?
ちいさなゴリラ?服を着て、ヒトのまねをする姿?
知っているようで、実は知られていないチンパンジーの本当の姿を知ってもらうために制定されたのが
『世界チンパンジーの日』です!
ジミーとマモル

チンパンジーはアフリカの森に暮らす、ヒトにもっとも近い動物です。
だから似ているところがたくさん!
マリリン

挨拶はコミュニケーションの基本だし、
ジミーとフジコ

男はおとなもこどもも遊び好き♪
ジミーとマモル

母はいつだってこどもを守るし、
マルコとマモル

一番身近な先生。
マルコとマモル

みんな顔も違います。顔が違えば、性格もさまざま。
こどもに優しい頑固ばぁさんもいれば、
フジコ

がんばり屋の泣き虫だっているし、
アキラ

協調性のあるビビりもいます。
デンスケ

くらす地域によって、独自の文化も持っています。
マモルとツトム

 

もちろん、違うところもたくさんあります。
たとえば、たべものは基本的には取った個体のもの。
親子でも、ヒトのように母親が率先してこどもにたべものをあげるということはしません。
マモルとマリリン

でも、愛がないとか言わないでくださいね。
その分(?)こどもは5歳くらいまでお乳をもらいますし、率先してあげないだけで、ちょっとかじるくらいは許します。
こどもだって、ただ黙っているわけではなく、どうしたらたべものを取れるか一生懸命おとなたちを観察して学び、
力をつけていきます。それがチンパンジースタイル!
マルコとマモル

また、チンパンジーはオスもメスもたくさんいるグループをつくります。
母親は生んだ瞬間から一緒なので、母と子の関係は強いのですが、
父親の場合、父親もこどもも、どれが自分のこどもで、どれが自分の父親か把握していません。
そのため、チンパンジーのおとなオスは基本的には育児に参加はしません。無責任?
いえいえ、おとなオスたちはどのこどもだって大切にします!
マモルとツトム
おとな同士のときよりも力加減をして遊ぶし、グルーミングもします。
それだけでなく、グループ内のケンカの仲裁だってしなきゃいけないし、
野生では危険が迫っていないか、おとなオスたちはパトロールもしなきゃです。
みんなでみんなを守る、これもチンパンジースタイル♪

 

それから、モンキーセンターのおとなオスのチンパンジーは手を叩きますが、
これはHAPPYを表しているわけではありません。
たくさんの人が来たり、大きな重機などを見て興奮し、「俺は強いぞ!」とアピールする行動です。
野生では大きな木の枝を引きずったり、板根を叩いて大きな音を立てることで力が強いぞ、と見せつけますが、
動物園では危険なので大きな枝などは撤去してしまいます。
そんな状況でどうしたら音が出せるか考えた上で「手を叩く」ということを思いついたようです。
ヒトの感覚だと、一見たのしそうにも見えてしまいますが、同じように私たちが手を叩くと彼らは余計に苛立ってしまいます。
ジミー

ヒトと似ているので、私たちの価値観を当てはめてしまいがちですが、
違うところもたくさんありますし、だからこそ、私たちは彼らに魅了されてしまうのだと思います。
(恋愛だってそうでしょ?自分にないものを持っているとステキに可愛く見えちゃう♪笑)

どうか彼らのことを知り、無理にあおったり、ヒトのまねを強要するのではなく、
彼ら自身のことをまっすぐと見つめてください。

そうすれば、彼らのキラキラとした魅力が次から次へと見えてきます♪
マルコとマモル

『世界チンパンジーの日』はチンパンジーとのおつき合いを始める日!

世界中でたくさんのイベントが開催されます。
モンキーセンターでも明日、この日をお祝いするイベントを開催します♪
新しい扉を開けるべく、暑さに負けずに、ぜひお越しくださーい!!