クワの木はどこまでもおいしい

アフリカセンター担当:廣澤

 

チンパンジーのマモルとツトムとマルコ。
釣り堀で魚がくいつくのを待っているような一コマですが、もちろん違います。

 

マモルとツトムが持っているのは、クワの木の枝。
すでに葉っぱを食べ終え、枝だけです。

 

マモルは枝を振り回して遊んでましたが、

 

ツトムのそばにやってきて、ツトムのようすを観察。

マルコはクワの枝が欲しくって、ツトムに手を差し出してます。

 

もう枝しか残っていないのに、

マルコは「ツトムさん、私にも分けてくださいな」って感じでしょうか。

 

「ねぇねぇ」

ツトムは無視をきめこみます。

葉っぱはもう食べ終えてるけれども、枝はあげません。

マルコはおねだり作戦をやめて、マモルの持っている枝をかぶり。

 

マモルも、奪われまいと枝にかぶりつきます。

 

そして、シュルシュルシュル~っと緑の皮をはいでいきます。

そう、クワの木は、葉っぱだけじゃなく、皮までおいしいのです!

 

残りをマモルから奪い、皮を剥いで堪能するマルコ。
ツトムも隣でご満悦。

そんなにおいしそうに皮を食べるのに、なすびの皮はきっちり残すんです(笑)
マルコにとっての食べられるところと、食べられないところの境目が私には謎です。

 

母の略奪からなんとか守り切った皮をガシガシ食べるマモル。
爆食マルコのおかげでわりとなんでも食べるように育ってます。
(いつもはリンゴとか蒸したサツマイモとか、柔らかくて甘いものばかり選り好みしているんですがね。
きっとこれは父親に似たのでしょう。)