アフリカセンター担当: 廣澤
アフリカセンターの一角に、夜行性サルの世界という部屋があります。
入ってみると、こんな感じ。
まっくら。
まっくらな部屋なので、すぐには何も見えないんですが、目が慣れてくるとうごめく奴らが見えてきます。
撮影した写真の明るさMAXに補正するとこんな具合です。
ポトです。体長20cmほどで、体重も1kgほどの小さなサルです。
私はモンキーセンターで働くまでポトというサルの存在を知らなかったくらいなのですが、スタッフの中には「モンキーセンターの飼育動物のなかでポトが一番好き」という人が数人います。意外です。
で、この写真のテンカ(♂)というポトは今、頭が下で、尻尾が上になっている状態です。
両足で枝をにぎってぶらさがっているように見えますが、これはぶらさがっているといえるのでしょうか?
けしてブラブラしているわけではないのです。足の筋肉にはけっこう力が入っていて、足の角度も絶妙です。
このまま、上体を起こすことも朝飯前。上の写真はだいたい40°くらい起こしています。
食べものをつかんで口にいれたあと、この状態のまま動かずにもぐもぐしていることがよくあります。
握力と背筋がすごいんでしょうね。
彼らは、この握力と背筋、腹筋を使って、枝をつかみながら移動します。
跳躍力はゼロなので、
枝と枝がちょっと離れていると・・・
↓↓こうなります。
大開脚。
そして、天井もクモのように移動。
不思議な動きです。