アフリカ館担当:辻内
3次元に移動する霊長類。
3次元に動ける空間でくらしてもらうために、
彼らが過ごす空間には丸太が組んであります。
私たちは、この丸太木をとまり木。と呼んでいます。
彼らが過ごしやすいように、より空間を有効に使えるように、種に合わせて組んでいます。
空間デザインってやつでしょうかね。
センスも必要です。
そして、このとまり木に使う木、飼育員はノコギリ片手に森に入り(ありがたいことに、モンキーセンターは自然の中にあるので、あちこちにとまり木スポットがあります)、パワーいっぱいノコギリをギコギコして切り倒して調達します。
マンパワーさえあれば、プライスレス!
で、このとまり木、当たり前ですが劣化します。朽ちたり、彼らがガジガジかじったり。
なので、定期的に交換したり、模様替えしたりしています。
そして、ここからが本題ですが、
アビシニアコロブスの運動場が右に傾いておりました。全体的に。
とまり木を組んでいるので、一本が外れて傾いてしまうと、その周りも巻き添えくらってしまいます。
これでは危ないので、全部解体して、新たに組み合わせて、新しいとまり木を増設して、
空間デザイン的なことをしました。
ちなみに、マンパワーで切り倒した丸太、運び入れるのもマンパワー。
いやー。何度か腕がちぎれかかりました。
と、そんなこんなで、新たに設置完了。
彼らの入念なチェックが入ります。
レナはチェックも早々に走り周っておりました。
新しいとまり木、使ってくれると一安心。
新しいとまり木はまだみんなに樹皮を剥かれてないから、綺麗に見えますね。
という側から、ガジガジしております。
楽しんでくれるのが何よりですね。
私は絶賛筋肉痛です!