南米担当:土性
さて問題です!

この①と②の写真はワタボウシタマリンの生後5ヶ月ぐらいのときの性器の写真です。
それぞれ♂♀どっちでしょうか?
答えは①は♀、②は♂でした!
合っていましたか?
ちなみにそれぞれの写真は、この問題を出すために撮影したわけではありません。
南米班のメンバーで共有するために2018年生まれのワタボウシタマリンたちを雌雄同定のために撮影したものです。
つまり、この性器の持ち主は何度も登場している
シャル♀とシトラス♂(真ん中で並んでいる2頭。見分け方は写真をクリック!)です。
①は2019年2月に②は2018年12月に撮影した写真で、このぐらいの時期に彼らの性別がわかっています。
性別がわかるまでの時間に2ヶ月差があるのは確認するのが難しい点にあります。
まず、ワタボウシタマリンはオスメスで特徴の違いがほとんどありません。
しかし産まれてから数ヶ月は親にしがみついており、まず性器が見れない。
さらに動き回り始めてた頃に下から覗き込んでも逆光で見れない、動体視力が追いつかない、小さすぎて見れないの三重苦。
じゃあどうやってこの写真をとったんだよ?ということになりますよね。
ある時から好奇心が警戒心を超える時期やタイミングがあるのでそこで見やすい位置に誘導して撮影しています。
つまり、シャルはビビリだった。
さて、写真で見分けるポイントは1.縦筋が入っているかどうかと2.性器と肛門の距離です。
1.は単純で

この線が入っているかどうかです。
線は見える範囲でしか入っていませんがこれが一つの基準になります。
2.は

この矢印の長さです。
といっても①は暗い②は見切れているので肛門の位置が見えてないに等しいことに加え、皆さんが見やすいように拡大率を変えているので、今回はあまり参考にならなかったかもしれませんね。
本来はもっと引いたカットで体の大きさとかを参考にどれくらい離れているかを見ています。
もちろん、この写真でも僕や根本さんは雌雄がわかりますが。
とまあ、こんな感じで写真に収めながらマーモセット・タマリンたちは雌雄を見分けています。
みなさんも赤ちゃんが近づいてきたときには雌雄の同定に挑戦してみては?
