アフリカセンター担当:奥村
今月はマンドリル推しということで気合を入れていたはずが
気づけば1/3が過ぎようとしている・・・。
既に登場しちゃいましたが、まずはデコ!

と決めていたので 、お付き合いいただければ幸いです。
デコは今年で32才になります。
ずんずん歩いているときは
♩威風堂々の冒頭とかがよく似合うなぁ
なんて思いながら眺めてます。
寒い時は熱めの音楽が良いです。
冬の間は屋内の床暖房で一瞬ドキッとするような寝方をして

ぬくりと過ごしていることも多いです。
そんなデコさん。年齢のお話になると
「人間だと何才くらいですか?」
と来園者の方に訊ねられることが良くあります。
これにお答えするのがなかなか難しいです。
野生ではマンドリルの寿命は20年くらいとされていて、飼育下では30年くらい・・・。
デコは高齢と言えます。
ただ寿命といっても、性成熟を迎える前に亡くなってしまうことも多いため
平均寿命なんてものでいうとずっと低くなります・・・
話はそんなところから、性成熟や野生での群れについて、
そしてモンキーセンターでくらすマンドリルへと話題が移っていきます。
結局、人間でいうと〇〇才です。
って言えないんですよね。
国内で飼育されてきたマンドリルは
日本動物園水族館協会(JAZA)という組織によって記録管理されています。
一応データがあるので今回はさらりと統計をとってみようと思います。
これまでに日本で飼育(記録)されてきたマンドリルは400頭以上。
その中から生まれた年と亡くなった年がわかっている個体が180頭いました。(2018年までのデータです)
最も長生きしたマンドリルは38才・・・メスです。
オスの最高齢は26才。
単純に平均をとると6才と、とても低い年齢になりました。
やはり幼い頃に亡くなってしまうことの方がずっと多いようでした。
オスの性成熟が5才・・・。
メスを4才として、そこからの平均寿命をみると
15.0±7.4才なんて数字も出てきました。
とにかくデコが長生きなのは確かなようです。
群れが揉めたりする時に、女子ーズの先頭に立つ姿が
最近ではちょっぴりみられなくなってきましたが、
大好物を見つけたときの突進はまだまだ健在です。

床暖だって独占できますし。

みんなの心の支えとして

これからも群れを見守っていてくださいね。