北園担当:辻内
今月はマンドリル推し!
きっとこんな機会がないと書くことのなかったちょっと昔の思い出を。
私はアフリカセンター担当の経験がないのですが、モンキーセンターにいるマンドリルのうち、2頭、知り合いがいます。
かわいいキンシャん(キンシャサ)と、カッコいいガボンさん。
この2頭は、以前、少しだけアフリカ館で過ごしていました。
最初に出会ったのはキンシャサ。

6年前、大きくなったキンシャサはおとーちゃんとおにーちゃんに厳しめの洗礼を受け、ひとりでアフリカ館に引っ越してきました。
初めてのマンドリル。
綺麗だ!カッコイイ!デカイ!ちょっと怖い、、
キンシャんとの出会いに、ドキマギの私でしたが、
見た目には反して、穏やかで、落ち着いていて、
見た目通り、カッコいい!
とても友好的なキンシャサは私にマンドリルの魅力を教えてくれました。
それ以来、私の名刺にはマンドリルが描かれています。笑
ニィーと挨拶し合い、バナナの輪切りに小麦をつけたおやつが我々のブームでしたね。

竹筒とか、

ほじくれバーとか、
あんまり器用じゃないキンシャんが夢中になっている姿、可愛かったなー。
私が2年間アフリカ館担当を離れている間に、キンシャサは群れに戻り、
ガボンが、アフリカ館へ引っ越してきていました。
群れのアルファをしていたガボン。
繊細なガボンは群れを率いる大変さに心身ともに疲れてしまい、群れから離れることになりました。
私が再びアフリカ館担当に舞い戻ったころ、ガボンはアフリカ館で穏やかな日々を過ごしていました。

キンシャサよりも立派で、(なによりも顔がデカイ)色鮮やかなガボンさん。
そして、チャーミングなキンシャサとはちょっと違って、気高い。
よりマンドリルらしい。という表現が正しいのかわかりませんが、すごくカッコいい。

この美しいお尻も魅力のひとつ!
なかなかニィーっと挨拶を交わしてくれなかったガボンさんが、ニィーっとしてくれた時の感動はひとしおでした。
落ち着いていて、
お隣にたまにしか出てこないギニアヒヒのギネが出てきた時も、静かに、受け入れてくれていました。

オトナのオトコって背中です。
そして、アフリカ館での穏やかな日々を経て、元気になったガボンも、アフリカ館を卒業して、アフリカセンターへ帰って行きました。
マンドリル担当の方々の努力と、キンシャサ、ガボンの努力により、今はふたりとも仲間とくらしています。
(ガボンは非展示エリアでくらしているので、みなさまとはお会いできませんが、若いオスとくらしています)
群れでくらすのが本来の姿ですか、
ときには群れから離れて過ごしたいときもあります。
そんな時には少し群れから距離をおける環境があって、また戻りたくなったら戻れる。そんな環境を提供し続けるのも我々の大事な役割なんだ。と、学びました。
私は再びアフリカ館担当も離れ、今の担当動物に夢中になっているので、アフリカセンターへ足を運ぶこともほとんどなくなってしまってます。
昔の思い出に浸り、懐かしい気持ちになりました。
久々に彼らに会いに行こうかな。