バックヤード担当:藤森
今月マンドリル推し!だというのに、まったく記事を書かずに本日最終日・・・。猛省。
すでにモンキーセンターの個体の紹介がちょこちょことあがっていますので、私からは、マンドリルの基本情報をご紹介したいと思います。最終日ですが。
こちらの派手な顔がマンドリル。「マントヒヒ」と間違えられがちですが、ヒヒの仲間ではありません。マンドリルはマンドリル属で、同じ属には、マンドリルに似ていると言えば似ているけど、似ていないと言えば似ていない「ドリル」がいます。

あの顔を横から見るとこんな感じ。赤い鼻の両端はこんもり盛り上がっています。骨自体がこんもり盛り上がっているので、青い部分はかたいです。あと、ツンと立った頭の毛がステキ。

メスもオスほど鮮やかではありませんが、鼻の両側が盛り上がり、カラフルな顔をしています。

そして顔の派手さに目がいきがちですが、おしりもけっこう派手です。そこについている尻尾はかわいらしいサイズ。立派なおとなオスは首まわりの筋肉がモリモリで、独特のラインをつくり出しています。

それから、容量たっぷりの頬袋を持っています。

さて、彼らは生まれたときからあの顔かと言いますと、最初はこのように別種なんじゃないかと思うほどシンプルなお顔です。

この顔を見て、マンドリルと答えられる人はなかなかの猛者です。鼻の両端にはすでにあの独特のすじがあるので、それがかろうじてヒントですね。

白いお顔から一度真っ黒のお顔になります。上2枚とこの写真はすべて同じ個体(イラーリ)です。これで生後5カ月くらいです。

そこからじわじわと数年かけて色がついていきます。3歳くらいのときのサユミちゃん。

で、オスだとこんな顔になっちゃいます。
非常にイカツイお顔ですが、性格は基本穏やかです。彼らはこの派手な顔で優劣を決めることがあると言われています。色がより鮮やかな方が強く、そうすることで直接の闘争を避けているそうです。

この歯とあごにやられたら、なかなかの命のピンチですからね。ちなみに下の犬歯の奥にある前後に長い歯で、上の犬歯を研いでいるそうです。自前の砥石です。

さて、外見の奇抜さに気を取られがちなマンドリルですが、その生態も奇抜です。彼らは基本集団でくらしますが、ひとつの集団にいる頭数が数100個体から800個体を超えることもあるほど大規模なんです。
しかも、その90%がメスとこども!
おとなのオスは2%以下!若いオスでも6~7%と超極端な構成。ただ繁殖期になると、集団の外からおとなオスが入ってきて、一時的にオスの数が7倍に増えるそうです。もう、てんやわんやですね。

もういろいろハチャメチャなのに、穏やかで妙な愛嬌のあるマンドリルが好きです!
モンキーセンターの個体も本当に個性豊か過ぎて1つの記事では紹介しきれないので、他の記事も読んでみてください!
そして、みなさんもマンドリルの魅力に取りつかれますように☆