MABA担当:奥村
昨日の朝方、ポトのタイコウが亡くなりました。タイコウは現在部分開園のため、観覧することができなくなっている、アフリカセンターの夜行性展示室で父親のツノと兄のテンカと一緒に暮らしていました。一昨日の夕方頃から食欲と活力がなくなり、治療をしてもらっていましたが翌日の朝、息を引き取りました。死因は循環不全でした。
タイコウは昨年の甲子猿というイベントの2回戦でAC学園のナインとしてご紹介させてもらいました。

その力強い握力で枝を掴んでにょぃ〜んと身体を伸ばして移動する仕草や、

逆さまでフィーダーに取り組む姿。
試合には負けてしまいましたが、イベント終了後に、参加されていた方から「タイコウが好きになりました!」と言ってもらえて、めちゃめちゃ嬉しかったです。
また昨年、冷房機能に不安があった夜行性展示室のエアコンを欲しいものリストより交換することができ、今年は快適に夏を過ごすことができました。
冬前には暖気の循環を考え、送風機を設置したり、夜行性展示室のエアコンは天井の激せまスペースに設置されているので、這いつくばってフィルター掃除をしにいかなければいけないのですが、そんな時ポトたちは若干迷惑そうにしていたけど、「もう少しで終わるからすまん!」と詫びをいれながら作業をしていました。
タイコウは 父親のツノ(推定25才) と昨年4月に21才(推定)で亡くなってしまった母親のトウコとの間の3番目の子どもで、自分がアフリカセンターを担当することになった最初の年に生まれました。
両親が「T」からはじまる頭関係の名前だし、長男はテンカ(天下と解釈しました。)だから、お頭(かしら)っぽくて強そうな名前、ということでタイコウ(太閤)と名付けました。
そんなタイコウがいない部屋をまだ見に行けていません。
亡くなる前にやれること、
やらないといけないことがありました。
亡くなってから
教えてもらうこともあります。
タイコウにはその強い握力で
自分の背中にしっかりしがみついて
見届けて欲しいけど
これから学ぶこと、学んだことを今生きている動物たちのために活かしていければと思います。