アフリカセンター担当:阿野
飼育業務の中に「枝葉を調達してくる」というものがありまして、諸先輩方はそれはもういろんな種類の枝葉を調達してくるのですが、私はシラカシとアラカシだけを専門に扱うハンターのようになっており、動物たちに若干の申し訳なさを感じているアフリカセンター担当の阿野です。
2020年11月にキツネザルの担当からアフリカセンターの担当に変わりました。「どんなヒトでもだいたいオッケー!」って感じのキツネザルから「関係性が非常に大事になります」って感じの担当になりました。
モンキセンターのTwitterに載せている #アノとタロウさん はその関係性の変化をつらつらと書いています。
Twitterに載せているというだけで、実はタロウさん以外にも関係性をもっと良くするために現在進行形で頑張っている個体がいます。
それは
チンパンジーのフジコさん

完全にアフリカセンターの担当になるまでは(それまでは週に1〜2日程度アフリカセンターに入っていました。)、フジコさんは阿野にめちゃくちゃ良い顔をしてくれてました。「お腹を触っておくれ」だったり「もっとココに居ておくれよぉ」的な感じで、阿野からするとヤバカワイイおばあちゃん。
そんなこんな正担当になり出勤日全てをアフリカセンターで業務することに、フジコさんとは何も問題なくヤバカワのまま関わっていました…が、某姉御先輩と某歌手主任が「フジコさん猫かぶってるねー。これから当たりがキツくなるかもよー笑」という助言をくださる。
「またまたー、そんなことあるはずないっすよぉ笑」ってこの時までは思ってました。
いつものように閉園後の作業でフジコさんの寝室扉を閉めつつ「おやすみー、また明日ー」という声かけをしてると、「キヤァァァ」(こっち来んな的な)と叫びつつ扉を閉めさせてくれないフジコさん。それはもうビックリするわ焦るわ何が起きたのやらの阿野。
しかし、この時はあまり深く気にしてませんでしたが、その日を境に次の日も、その次の日も。何なら朝の「おはよー」の挨拶のときから「キヤァァァ」があったり。
ココらへんから「阿野が何かしたのか?嫌いになったのか?」と焦る。
思い出される先輩達の言葉…そう、ついに来たんです。先輩方が予言していたXデーが!!見事に「豹変」したフジコさん。
しかし、1日中「キヤァァァ」が続いてるわけではなく、掃除の合間や午後のおやつ時間などはしっかり挨拶してくれるヤバカワおばあちゃんに戻ります。
この好き嫌いの振り幅をどげんかせんといかん!と思いイロイロ試しています。
「仲が良い日」もあれば「仲が悪い日」もある何なら「朝と夕方だけ仲が悪い日」なんかもあったりする私とフジコさん。
出来ることならいつも仲良しで居たい。諸先輩方に聞いた仲良くなる秘訣を試したり。ゴマすってみたり。ツンデレしてみたり。
まさに”今”試行錯誤中です。そのイロイロやっている取り組みをこれからお伝え出来ればと思っていますので、これから私を励ましてもらえると嬉しいです。
ということで、「アノとフジばぁ」の開幕です。
※本記事は、『【猿分補給】日本モンキーセンターとつながるオンラインサロン』にて、3月11日に一般公開された記事を一部変更を加えて転載したものです。オンラインサロンでは、この他にもサロンメンバー向けの記事を投稿しております。
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