南米館担当:寺尾
最近園内では桜やいろいろな花が咲いていて、春がきたと浮かれている寺尾です。
前回、マーモセットとタマリンの異種同居をしているペアが2組いると書きましたが、そのうちの1組をご紹介します。

こちらがクロミミマーモセットのタム♂9歳です。クロミミマーモセットはその名の通り耳の黒い毛が特徴です。タムは体格がよく凛々しい顔立ちをしていて、落ち着いた性格です。

こちらはアカテタマリンのシリウス♂8歳です。手足の先がオレンジ色っぽいのが特徴です。やんちゃなちょっと落ち着きのない性格で、人のことがとても好きです。
なぜこの2頭で異種同居をしようと思ったかというと、ずばり、勘です。なんとなくこの2頭ならいけそうだなと思ったからです。勘と言ってもちょっとした根拠はあります。たまたま隣同士でケージを置いていたのですが、近くに置いていてもお互い何も気にしていなかったからです。仲の悪い個体同士だと、隣にケージが置いてあるだけで威嚇し合います。それがなかったので、もしかしたらタムとシリウスは同居できるのではないかと思いました。
同居をする前にまずはケージをピッタリとくっつけて、お互いの出方を見ました。初めはどちらかというとアカテタマリンのシリウスのほうが積極的。ケージ越しに一生懸命タムのことを眺めていました。数日すると近づいてきたタムの尻尾をシリウスがそっと触ってみる、というような行動がでてきました。タム尻尾を触られていることに気付いているはずですが、イヤな顔をしないので、これは良い兆候。
数日のお見合いの後、いざ同居です。
同居後の様子は次回Vol.3でお話しさせていただきます♪

※本記事は、『【猿分補給】日本モンキーセンターとつながるオンラインサロン』にて、3月29日に一般公開された記事を一部変更を加えて転載したものです。オンラインサロンでは、この他にもサロンメンバー向けの記事を投稿しております。
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