アジア館担当:市原
こんにちは!
10月からアジア館も担当することになりました。市原です!
去年から月に一回くらいアジア館を任されていましたがその時からほぼ毎回投薬をしている個体がいます。
それがタイワンザルのキャロルとブタオザルのマロンです。
この2頭はお腹が弱いのか便がゆるくて整腸剤を毎日服用しています。なかなか良くならず、良くなって服用をやめてもまたすぐ便がゆるくなります。
キャロルとマロン以外にもたまーに便がゆるくなる個体が何頭かいます。
アジア館ではエサを与える時、放飼場の天井から与えています。
天井が格子状になっているので引っかかって上に残るエサと床に落ちるエサ、2か所に分かれて食べられるので強い個体と弱い個体みんなにエサが行き渡ります。
しかし床にはたくさんの糞尿が落ちており不衛生です。
そのためエサを与える前には必ず掃除をします。
でもただ水を流してブラシで擦るだでは汚れは落ちても目に見えない菌や小さな虫がたくさん潜んでます。落ちたエサに付いて一緒に食べてしまうかもしれません。
キャロルとマロンの便を獣医さんに顕微鏡で調べていただくと小さな虫が確認されます。放っておくと別の個体まで便がゆるくなってしまうかもしれません。
そのようなことがないよう掃除するときは毎回消毒をするようにしています。
でも全部屋掃除するのって結構大変なんですよね。
冬でも汗だくになります。ブラシも毎日擦ってるとこんな可哀想なことになります。

ここまで毛が短くなるともう擦れません。
先日Amazonほしいものリストにブラシを追加して新しいブラシを購入していただきました〜!
本当にありがとうございます!!
これで存分に掃除ができます!
でも1ヶ月もするとまたおんなじことになっちゃうんですよね。

そしていつも掃除をするときに学生時代のことを思い出してしまいます。
実習のとき先生から「作業化しないように」と耳にタコができるほど言われました。
「ただ作業をするだけなら誰でもできる、何のためにするのかを考えなさい。」
飼育員になって5年目になりますがそれがどれだけ大切なことかがわかります。
作業をするのではなく掃除をする。
掃除がただの作業にならないようしっかり覚えておこうと思います。
動物たちが健康でいられるようこれからも初心を忘れずお掃除頑張ります!!
※本記事は、『【猿分補給】日本モンキーセンターとつながるオンラインサロン』にて、11月27日に一般公開された記事を一部変更を加えて転載したものです。オンラインサロンでは、この他にもサロンメンバー向けの記事を投稿しております。
気になった方は、ぜひ【猿分補給】も覗いてみてください↓