マダガスカル担当:坂口
12月に入ると、もうクリスマスに関連した番組やCMなどが始まりますね。早いなー。って感じますが、すぐに年末になってしまうんでしょうね。最近「1年が早く感じる」をずぅーっと言っている気がするマダガスカル担当:坂口です。
Waoランドは、皆様の良識あるマナーで注意事項を守って頂いて観覧ができる施設です。
注意事項を口頭で伝えたいですが、なかなか全てを伝えることが難しいので看板を設置しています。

ワオキツネザルが近くで観察できますが、決して人に慣れているという訳ではありません。
「飼育員さんはワオキツネザルを触れるんですか?」
と、たまに質問を受けたりします。
「咬まれます。」
と、答えます。
可愛いですが、ワオキツネザルはサル類なので鋭い犬歯があり、咬まれたら大ケガになります。

(ちょっと誇張しすぎました…)
私たちが触るときは、動物を捕獲し保定するときです。病気やケガで入院するときが主です。
毎日、食事を与えてはいますが甘えてくることはありません。なんか寂しく聞こえるかも知れませんが、飼育員って動物の事を中心に考えているので、その距離感が堪らなく好きなのかもと思うときがあります。ベタベタしないで動物の行動をある程度の距離で見守るのが良いと思っています。
皆様に注意事項を守ってもらいたいと、この前博物館実習生がピクトグラムを作ってくれました。
その設置台を私が作りました。もちろん根本さんにアドバイスもらって。
立てたい場所にどう固定しようか悩んでいて、根本さんに相談したら…
根「秒ですよ」
って、アドバイスもらいました。
さすが。

L字金具で足元を固定しました。
しかし、やはり私。
しっかり寸法を計って木材を切ったのに、このズレ。

なんとか、土台を立てました。はい「秒」でなんか終わりませんでしたが、1日で完成しました。

ピクトグラムの作品を貼りました。
市原さんと、ピクトグラムには文字は必要ないんじゃないのか?とか、図だけで通じるのが良さじゃないか?など話しています。
注意看板が変わるかも知れないのでチェックしていてください。
ただ、悩むのは注意看板が多くなると、ワオキツネザルの魅力を伝えるWaoランドの魅力が低下しそうな気がして怖いです。
楽しく観察するには、ルールを守ってもらえることが大切です。
そこを伝えられる、より良い掲示物を目指して頑張ります。
晴れていると和やかな雰囲気です。
太陽が出ていると日光浴をするワオキツネザルですが、陽が雲に隠れてしまうと…
ワオ団子になったり、ストーブにあたったりします。
今の季節は、こんな感じのWaoランドを時間の許す限り楽しんでいただけたら嬉しいです。
来年度の団体様用の注意事項を作成しています。
班行動での利用は私たちの注意できる範囲を越えてしまうので、来年度からはクラスごと利用して頂くように変更していこうと考えています。
動物を触るのが可愛がるだけではなく優しく見守ることも大切だよ。観察してると色々な行動が見られるよ。と、動物の魅力を伝えるのが私たちの役割だと信じています。
Waoランドの中に、こんな看板もあります。読み込んでもらえるとケータイを見ながら個体識別もできますよ。

まだ園内は、マスク着用と手指消毒をお願いしています。Waoランドでは、靴裏の消毒もお願いしています。
どうか、ご理解とご協力よろしくお願いいたします。

※本記事は、『【猿分補給】日本モンキーセンターとつながるオンラインサロン』にて、12月4日に一般公開された記事を一部変更を加えて転載したものです。オンラインサロンでは、この他にもサロンメンバー向けの記事を投稿しております。
気になった方は、ぜひ【猿分補給】も覗いてみてください↓