「自分の当たり前は当たり前ではない。」一度は聞いたことがあるでしょう。そんなことを言う私は教師でもなければ、お坊さんでもない。飼育員なのだ。
南米館担当の高田です。
先日、南米館のハイイロウーリーモンキーの放飼場の前で「これ何?」と少年に聞かれた。
種名版のアルファベットそして囲われている[EN]が気になるようだ。
我々にとってIUCN(国際自然保護連合)レッドリストの「EN」=Endangered (危機)であることは当たり前のことである。

そして思った。「自分の当たり前は当たり前ではない」ことに。
これでは種名版を出していても、いくら「貴重な種です。」と言ったところで意味がないではないか。
サッカーを観ない人にとっての「レッドカード」やウルトラマンを知らない人の「ゼットン」と同じではないか。
ということで今日はIUCN(国際自然保護連合)レッドリストの簡単に解説をしよう!
「EX」Extinct 絶滅
「EW」Extinct in Wild 野生絶滅
「CR」Critically Endangered 深刻な危機
「EN」Endangered 危機
「VU」Vulnerable 危急
「NT」Near Threatened 準絶滅危惧
「LC」Least Concern 低懸念
「DD」Data Deficient 情報不足
「NE」Not Evaluated 未評価
細かく解説するとこれだけで一冊本が作れてしまうのでざっくりいうと上から記した順に絶滅してしまう可能性が高い種であると考えてほしい。
解説板も掲示しているのでそちらもぜひご覧ください。

では、またモンキーセンターで会いましょう!!
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