【AC日誌】7月14日は世界チンパンジーの日(公開記事)

こんにちは、アフリカセンター担当の廣澤です。

あさって7月14日は、世界チンパンジーの日。

チンパンジーへの関心を深めて、チンパンジーの保全や保護、飼育下のチンパンジーの豊かなくらしを考えよう!という日です。

この記事はどなたでもご覧いただけます。

モンキーセンターでは、7月14日(金曜日)は、一日Twitterマラソンをおこないます。チンパンジーの魅力をお伝えするツイートを投稿します。皆さんもぜひチンパンジーのステキなところをツイートしてみませんか。 #世界チンパンジーの日 #WorldChimpanzeeDayのハッシュタグをつけて盛り上げていただけると嬉しいです。

また、7月14日のオンラインガイドでは、野生のチンパンジーの写真などを見ながらチンパンジーのくらしをお伝えする予定です。12:00開始予定です。また直前に予告ツイートをしますので、お時間のある方はご視聴お待ちしています。

さらに、7月16日(日曜日)には、日曜サロン「リベリアのパラで野生チンパンジーを追う」(講師:大橋岳先生)があります。こちらは11時から園内でのイベントです。ぜひ涼しいビジターセンターホールでご視聴ください。

さて、ご案内が多くなってしまいましたが、

本日のブログでは、当日のツイートに収まりきらないチンパンジーのユニークな魅力を動画でお伝えできたらと思います。

●ヤマモモの実を食べてご満悦のツトム

https://youtu.be/aFjAF-M-jv0

おいしいものを食べるとき、特別なものをたべるときなど、ア゛ッア゛ッア゛ッア゛ッと声がでちゃいます。ン゛~ンという深い感嘆のため息のような声を出すこともあります。

●おいかけっこをはじめるジミーとマモル

タタッタタッタタッとリズミカルに跳ねるように走ってマモルをあそびに誘うジミーと、それについて同じようにリズミカルに走ってついていくマモル。楽しさが溢れてます。

●グフグフと声をもらしながらあそぶジミーとマモル

マモルに背中を甘噛みされギュッとつかまれ、グフグフと声をもらしてあそぶジミー。マモルの緩急の付け方が楽しさを増長させていそうです。その後は、モグラたたきゲームのモグラのようなあそびをはじめるマモル。あそびのレパートリーがたくさんです。

あそびの最中にきこえてくる声は、ハッハッハという乾いた声と、グフグフというくぐもった声と、興奮が増すとガハハハガハハハという大きめの声などがあります。楽しくてしょうがない!というのが声のトーンで伝わってきます。

●フジコとあそびたいジミーとあそびにまざりたい?マモル

フジコの頭に口をあてて甘噛みするジミー。フジコとあそびたいジミーと、それにこたえるフジコ。でもマモルが間に入ってきてあそびが続きません。こういうとき、ジミーもフジコも、完全にマモルをスルーしているところがチンパンジーっぽいと思ったりします。チンパンジーのあそびは2個体間ではよく観察されますが、3個体であそびが成立しているのはほぼ見ません。たいてい、2個体であそんでいるところに別の個体が割り込んでくると、今回のような形か、あそびのペアが変わって、あぶれたもうひとりはスンっとなっている気がします。

●フジコとマリリンのあそび

フジコとマリリンもあそぶことがあります。手足をつかんだり、甘噛みしたり、つついてくすぐったり。どちらもおとなのメスです。

こどもとのあそびや、オスどうしの観察頻度に比べると、おとなのメスどうしはかなりレアです。

●フジコからジミーへの挨拶

フジコがグホグホグホと挨拶しながらジミーに接近すると、ジミーも口もとをフジコの顔につけてその挨拶を受け入れています。つづいてフジコはお尻をジミーに見せて挨拶すると、ジミーもまた口もとをお尻につけてその挨拶に応じています。

●ディスプレイした直後のジミーに挨拶にくるマリリンとフジコ

ディスプレイした直後のジミーはまだ少し肩を怒らせて毛も少し逆立っています。

先にマリリンが挨拶にきて、その後フジコも挨拶にきました。今回ジミーはまだ興奮と緊張が続いているためか、挨拶してきたメスたちに無表情で葉っぱを食べ続けるという対応をとりました。さきほどのフジコの顔に口もとを近づけるといった「あなたの挨拶受けとりましたよ」感のある優しい応対はしませんでした。が、冷静にはなっているみたいです。興奮が収まっていないと、メスたちが挨拶にきても再びディスプレイをしてメスたちを怖がらせることもあります。メスたちの挨拶に完全に視線をそらしているジミーですが、今回は葉っぱを食べることで今は落ち着いているんだよっというのがメスたちにも伝わったのかなと思った一コマでした。よく見ると、最初はもさっと逆立っていた毛が最後にはぺたっと落ち着いているのがわかります。チンパンジーたちは、相手の視線や表情、体毛や筋肉のこわばり方など細かな部分も観察しながら、相手の感情などを推測しているのではないかと思います。

●マモルの食べている葉っぱが欲しいジミー

上でフジコがヘクソカズラを、下でマモルがエノキの葉を食べています。さらに上からアルファオスのジミーが見ています。ジミーはエノキの葉が好き。

チンパンジーの社会には、相手が手や口に持っている食べものを奪わないという暗黙のルールがあります。でも立場の強いジミーなので、ディスプレイをしてマモルを蹴散らしてエノキの葉を横取りすることもできちゃいます。

今回ジミーがエノキの葉を手にいれるためにとった行動は、こちら。

マモルをあそびに誘う!マモルが離れたその隙に作戦。でもマモルだって死守したい!けど、やっぱダメだった~。という攻防が微笑ましいできごとでした。

脈絡なく、日々の観察で撮影したチンパンジーのようすをお届けしました。

チンパンジーに興味をもっていただけたでしょうか?

野生チンパンジーはアフリカの熱帯雨林などに生息しています。

生息地の減少、感染症、密猟などで、生息数は激減しています。

かれらのくらしがこれからも続いていくために、できること。

みんなで考えていきたいです。

それでは、7月14日「世界チンパンジーの日」関連イベントをお楽しみに!

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※オンライサロン【猿分補給】では、モンキーセンターのスタッフたちから、毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
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