サツマイモを食べるなら、焼き芋よりも大学イモ派の荒木です。
今回はコユキの話をしたいと思います。
昨年の夏に更新した記事ですが、ヒヒたちの寝室の一部分にバリアフリーハウスを作製して、ゾヘ、ナレル、コウミ、コアの4頭で過ごしているというお話でした。
詳細は↓の記事をご覧ください。
遡ること10月中旬、コユキの食欲が低下し、動きにふらつきがあるため隔離をし、様子を見ることにしました。
獣医にも診察していただき、大きい外傷がないため変形性脊椎症の可能性があるとの診断になり、安静にしながら投薬で経過観察することになりました。
食欲も徐々に回復し、薬もしっかり食べ、安静にしていたこともあり、10日程で元気になりました。
しかし、変形性脊椎症は完治することは難しく、再度症状がでてしまう可能性があります。
かと言って狭いところにずっと隔離してしまうのは、コユキが自由に動く機会を奪ってしまうことになります。
そして、昨年作製したケージは今いる4頭でいっぱい・・・
さてどうしたものか・・・と悩んで出した解決策は
「ケージを増築して大きくする」でした!
前に作製したケージの隣にもう一つケージを作り、5頭で生活してもらおうとの作戦です。
幸い、使わないケージが空き地に置いてあるモンキーセンターです!
材料はいつも通り節約のため、使わないケージを使います。
そちらのケージを一度バラバラにして、ヒヒの寝室内で組み立てました。
毎度のことなんですが、バラバラにしてもすごい重かったです。
組み立てが終わると内装工事です。
今回も中の空間を有効に使うため2階構造にしました。
そして昇り降りしやすいように階段の傾斜を緩めにしたり、なるべくバリアフリーを意識したりして作製しました。
途中経過はこんな感じ。

内装工事が終わったら、最後にケージを組み立てて完成!

今回は採光用に透明なポリカの屋根にしてみました。上の物々しい網は他のヒヒたちがポリカを割らないようにです・・・
完成後

元気なヒヒたちによる強度確認。今回も重厚なケージを使用したため、ビクともしませんでした。
そのあとはコユキもケージに入るトレーニングを開始し、1週間ほどでスムーズにケージに入るようになってくれました。
現在はケージにいる他の4頭と一緒に、日中は群れで過ごし、夕方から翌朝にかけてはこちらのケージですごしております。
幸い他の4頭とも仲良くできているようで安心しました。

最近は徐々に動きも軽やかになり、日中も群れで日光浴したりグルーミングしたりしてすごす様子が見られるようになりました。

出来ることが限られていますが、なるべくヒヒたちが健康でより良い生活ができるようにこれからも頑張っていきます!
今回もケージの増設にあたり、皆様からいただきました寄附金を資材の購入など使わせていただきました。いつもたくさんのご寄附ありがとうございます。
今回作製したケージは皆様からはご覧いただけないのが残念ですが、いただいた寄附金は動物たちのために大切に使わせていただきます。