ヒヒの城担当:荒木
先日、1月8日にアヌビスヒヒのソチが10歳になりました!
ソチの経歴は普通のヒヒたちとは違いますので、ご紹介させていただきます。
ソチは生後まもなく、母親が子育て出来なかったため、飼育員が母親の代わりに育てる人工哺育という方法で育ちました。
その後元気にすくすく成長しました。4ヶ月ほどたった5月にスリタニが生まれましたが、こちらも母親が子育て出来なかったため人工哺育となりました。
スリタニは大きなケガもしていたため、元気になるまで少し時間がかかりましたが、順調に回復し元気に動き回るくらいまでになりました!
そしてソチとスリタニを一緒にさせ、お互い遊び相手になってもらうようにしていましたが、体が大きいソチは一方的にスリタニのご飯を奪ったり、追いかけたりなんかもありましたが、仲良くくらしていました。
さぁ、この後がかなり大変なんです。ヒヒたちの社会は複雑で、本来は群れの中で育つことでヒヒたちの挨拶やケンカの仕方や降参、遊びに誘うなどなどヒヒたちのルールを見たり、怒られたり、遊びながら学んでいくんですが、
人工哺育で育つと群れから離れて育つため、群れで学ぶべきルールがわからないまま育ってしまいます。
そして、群れに戻そうとしてもコミュニケーションのとれないため嫌われたり、敵対され攻撃されたり、群れに馴染めなかったりします。
そうならないようにソチとスリタニはある程度大きくなった段階で、子育て上手なメスと体が大きいオスたちからなる小さい群れを作り、短時間の出会わせから始めました。
↓は6年前の記事です
それから少しずつ、ソチとスリタニは群れに馴染んで、今では他のヒヒたちと一緒にくらせるようになりました!
そんなソチですが、先日誕生日を迎えたということで、たくさんのご寄附をいただきました!ありがとうございます!
今回は特別にソチのソロパーティーを開催しました。

こちらが完成したプレートです!
セロリやぶどう、ピーナッツやドラゴンフルーツ、ゆで卵、リンゴやイチゴ、パイナップルなどなど豪華なプレートになりました。

中央のピンクの物体はソチのチャームポイントでもある桃尻を模した蒸しイモケーキです。
ヒヒのオスのお尻は黒いんですが、なぜかソチのお尻はピンク

ということもあり、桃尻をあしらってみました。
そんなプレートも設置完了し、ソチの入場です。

入場直後、何から食べるか迷っています。群れだとゆっくり食べることができないので、今回は迷える時間があります・・・

一番始めはイチゴでした。

その次は・・・

桃尻ケーキをガブリ。かなり大きい一口でした。

その後はブドウをパクリ。

ピーナッツも鷲掴み。

初挑戦のチーズは

お口に合わなかったようです。

桃尻ケーキに戻り、

一心不乱に食べ進めます。

ある程度食べ進めたら、

祝リンゴでした。

もう頬袋がパンパンですが、まだまだ続きます!

桃尻ケーキはキレイに無くなりました!

次は10歳パイナップル。



ちょっと怖い顔になってますが、パイナップルも堪能していました。

美味しそうに食べてくれました。一頭では食べきれない量なので、ソチのお腹がいっぱいになったようなので、群れたちも呼んでみんなでパーティー。

最後はいつもと同じようにカオス状態になり、終わりました。
ちなみに普通のオスのお尻は画像の左のような外側が黒く、真ん中が白いです。

ソチのお尻と見比べるとかなり違うのが分かるかと思います。
ソチの経歴からお話したので、長くなってしまいましたが、群れで元気に、たまにケンカもしながらくらしているソチの誕生日会の報告でした!