どんなに飼育員歴が長くなろうと『動物の死』は慣れないですね。阿野です。
6月28日にブラウンキツネザルのバットさんこの世を去りました。
1994年7月にモンキーセンターに来たバットさん。その頃にはオトナなので最低でも30歳は超えていることになります。

キツネザルで30歳オーバーはなかなかのお年だと思います。
しかし、バットさんは激しめのジャンプはしないにしても若々しかったです。
そんなバットさんですが6月23日に体調が悪くなり、翌日には入院となりました。

6月27日に血液検査、エコー検査、レントゲ撮影をおこない体調不良の原因を探ってもらいました。
検査結果は軽度熱中症からの腎臓への負担によるものでした。

入院直後から続けてもらっていた輸液や検査後には酸素吸入なども施してもらっていましたが
6月28日に死亡しました。
体調不良の疑いからわずか5日の出来事で、頭の中は室温、湿度、飲み水の冷たさ、飲水量、食欲の変化、動きの変化、いつもと違うところがあったのかが駆け巡りますが、バットさんはもういません。
全てが後悔に変わります。
室温も湿度もそんなに高くないはずと思いつつも高齢のバットさんには少しキツかったのかもしれません。ほんとに謝りたい気持ちでいっぱいです。
もう少しいろいろやれた気がします。ほんとに後悔しかありません。
サルの図鑑のためのイラストのモデルになってくれたり、先に旅立ったボールさん、そしてワオキツネザルのチェックとも仲良くしてくれたり


ほんとにいろんな姿を見せてくれてありがとう
ほんとのいろんなことを学ばせてくれてありがとう
バットさんからもらったことは大切にしたいと思います。
