2024Paris Olympics Paralympics

四年に一度のスポーツの祭典オリンピック・パラリンピックが今月パリで始まるぞ!

眠い目をこすりながら昼間を過ごす人が多くなるのだろう。選手・スタッフの皆さんにはベストを尽くしてほしい。

しかし、なぜだろう。私は一度も選手に選出されていないのだ(笑)。20年前「チョー気持ちいい」が流行語となった年につくった自分の人生設計では今頃3回目のオリンピックに向け出発する頃なのだが・・・

私は20代で3度オリンピックに出場できるチャンスがあるという男子アスリートとしては非常に恵まれた年回りなのだが結局一度も出場していない。

南米館担当の高田です

なぜこんな面倒な前置きをしたのかそれはアスリートへの憧れと実はサルたちの身体能力はヒト以上のものがあるからである。

まずはタマリンやマーモセット他の霊長類とは違い鉤爪を使い垂直に木を登り降りすることができる。また展示場の天井に張り付いていることもある。

ワタボウシタマリン(Saguinsu oedipus)
頭頂部の白く長い冠毛が特徴
クロミミマーモセット(Callithrix  penicillata)
マーモセットのなかまの主要な食物は樹液や樹脂
その他、果実や昆虫も食べる。

スポーツクライミングならまず間違いなく金メダル候補だ。

次はシロガオサキだ。野生下での研究では木から木へと飛び移る跳躍行動が観察されるが10m近い距離の跳躍を見せることもあるそうだ。走幅跳びの世界記録が8m95cmであるころを考えると凄まじい跳躍力だといえる。

シロガオサキ(Pithecia pithecia)
名前のとおり顔が白いのはオスだけである。メスは黒やグレーなど地味な
色をしているシロガオサキの他キンガオサキやモンクサキなどのが
サキ属に分類される。

このように霊長類にはそれぞれヒトではかなわない能力を持っている。本気で走ったパタスモンキーに100m走で敵う人類はいないし、特別なトレーニングをせずともゴリラの体格は長年のトレーニングを重ねた投擲競技の選手に匹敵している。

世界のアスリートたちの姿が連日放送されるであろうこの時期だからこそ、ヒトと他のサルとの違いを比べるだけで、また見方を変えるだけで動物園の楽しみが増えるはず。そこからきっと新たな発見と学びがあることでしょう。

それではまた!

*オンラインサロン【猿分補給】では、日本モンキーセンターのスタッフたちから毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています

気になった方はぜひ覗いてみてください。

hppts://community.camp-fire.jp/projects/373624/preview?token=3pppyarn