今回はフクロテナガザルのイチゴとライチのお話をご紹介します。どなたでもご覧いただけます。
こんにちは、奥村です。
春に始めたイチゴとライチの同居の試みから、季節はめぐり秋となりました。
これまでのお話はこちらから↓↓↓ ※【猿分補給】限定記事も含まれています。
毎日2頭のデュエットを聞くことは今はまだ出来ませんが、2頭で仲良くくらしてくれているようです。

左:イチゴ 右:ライチ
テナガザルといえばオスとメスが鳴き合い、響き渡るその大きな声が特徴的なのですが、今回は耳をすませば聞こえてくるような小さな声をご紹介します。
その前に2頭の関係性を簡単に。
イチゴとライチは姉と弟。
一緒に育ってきたわけではなく、6月から同居しています。
先に今の飼育エリアでくらしていたのがイチゴで、ライチが後から入りました。
体格で言えばライチの方が大きし力も強いのだと思います。
しかし姉強し。
イチゴの方が優位なようです。
こちらの動画はフィーダー(餌入れ)からライチが採ろうとしているときのものです。
手前がライチで、奥がイチゴです。
とても小さい音声で、ほぼ息のような感じですが細く「フェフェフェフェ」
とライチが発しているように聞こえます。
「ふぇふぇふぇふぇ」かもしれません。
発声の言語化激むずかしいですが、これは『Squeal』という発声レパートリー名と言って良いようで、
「ちょっと今はね、悪いんだけど攻撃しないでね」といった感じで、自分の身を守るための発声のひとつのようです。
この『Squeal』、同居の前のお見合いの時などにはあまり見ることがなかったように感じます。
こういった発声でのやり取りがない場合は目力(アイコンタクト?)でイチゴがライチに場所を空けてもらう場合もあります。
動画 0:05あたりのイチゴの目。咀嚼音すら消えていきます。
とはいえ、先ほどの『Squeal』であったり、アイコンタクトによる社会交渉があることにより

大好きな柿を

ライチもばっちりゲットできております。

これは「私の目の前でフィーダーに手を入れるなんてビックリよ!」という画像ではなく
近くでもエサがしっかりと採れているライチと、そばで食べているだけのイチゴです。
毎日のテナガソングにイチゴとライチたちが加わるのはもう少し時間がかかるかもしれませんが
2頭のくらしをこれからも見守っていきたいと思います。
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