【屋久島研修ツアーに初参加!1日目〜2日目前半】

皆様こんにちは!ヒヒの城担当の川原です。

ご報告が遅くなりましたが、実は先月22〜25日の4日間でモンキーキャンパス屋久島研修ツアーに行ってきました!

今回は鹿児島県の屋久島に生息するニホンザルの亜種・ヤクシマザルを観察させていただきました。

屋久島といえば日本初の世界自然遺産に登録された島でもあり、個人的にとてもワクワクドキドキしていました。

今回、屋久島ツアーガイドをしていただいた湯本先生をはじめ、日本モンキーセンターからは学術部キュレーターの赤見さんと私、そしてツアー参加者の皆様と一緒に屋久島へ行って参りました。

『1日目』

全員が集まり、屋久島へ到着。まずは屋久島観光センターにて昼食を取りました。いきなり立派な屋久杉がお出迎え。

観光センターの中には貴重な屋久杉を使用したテーブルなどがズラリ。

その後、ごはんの買い出しを済ませて宿泊先へ到着。荷解きは最小限に済ませてさっそく西部林道へ。

そしてすぐに発見!初・野生のヤクシマザルとご対面しました。木の上でタブノキ(クスノキ科)の葉を食べるヤクシマザル。↑

↑顔が面長なのが特徴的な個体がいました。

↓こちら写真左にヤクシカ、写真右の木の上に数頭のヤクシマザルの群れがいます。ヤクシマザルが採食中に落とした葉をヤクシカが下で拾って食べていました。

まさに”ヤクシマザルのいるところにヤクシカあり”といった感じです。

この日はとにかくヤクシマザルとヤクシカの多さに圧倒された初日でした(笑)。

『2日目』

初日は昼過ぎ〜夕方頃の観察であったため、この日は朝から長時間で多くのヤクシマザルの群れを観察することができました。↓

顔の傷の有無や指の欠損など。色々な特徴を持つ個体が多く確認されました。

↑猿団子になっているヤクシマザル。一番手前の個体は横になって気持ちよさそうにグルーミングされています(笑)。

↑こちらは推定1歳くらいの子どもザルが推定0歳の赤ちゃんザルを抱いている写真です。

この日はさらに道路から外れて初めて森林の中へ。【※国立公園内の特別保護地区なので、事前に入林許可を得ています。】

↑こちら個人的にかなりお気に入りの写真です。木の下から撮影したヤクシマザル。

しばらく観察していると、ポトッと上から何かが落ちてきました。

ヤクシマザルの食べかけ、ヒメイタビ(クワ科)の実でした。観察を続ける中で野生のヤクシマザルが何を食べているのかを少しずつ実際に知ることができました。

そして同じ群れを追い続けること2時間弱。ドーン!と最後に散らばっていた群れが道路に集結し、皆それぞれグルーミングを行っていました。かなり結束力の強い群れのようです。

中には母親の乳を飲む子ザルの姿も。その反対で毛づくろいを受けています。何とも平和な瞬間です。天気も良く、とても良い朝でした(笑)。

その後別の群れを探しに移動。

途中、大川の滝でお昼休憩。屋久島の大自然を大いに感じました。写真にちょっと虹がかかっているのも良いですね〜。