成年式

お正月が終わり、仕事や学校が始まりお餅も食べ飽きてきた人たちも多いことだろう。例外的に1月が2週目に入ってもウキウキしているのは成年式を控えた新成人くらいだろうか?

新成人諸君おめでとう!!羽目を外しすぎるなよ

そんな私は成年式を何年も前に終え、何日も遅れた初詣で引いたおみくじが大吉であったことに喜んでいる飼育員なのだ。

南米館担当の高田です。「大人になれよ!」という声が聞こえそうですが、新年に“大吉”を引いたことに結構テンションが上がった。

さて、冒頭で触れた成人式についてだが、成人式の始まりは埼玉県蕨市で1946年に行われた青年祭である。全国的には「成人式」なのだが蕨市では「成年式」という。なぜこんなことを書く?・・・・故郷の自慢をしてみなかっただけだ。

ということで今回は今年20歳になる2005年生まれの個体について書こう。(今年の新成人の多くは2004年生まれだけど細かいことは気にしない)

ノドジロオマキザル(Cebus capucinus)レオナルド
南米館のノドジロオマキザルの中で一番体の大きい。あごの下が黒い
フサオマキザル   (Sapajus apella)ブリトニー
フサオマキザルの名前の由来であるフサが大きく顔を正面から見るとフサがM字に見える。
ジェフロイクモザル(Ateles geoffroy)レンゲ
目の周りや唇がピンク色している。

せっかく3種いるのでそれぞれの特徴をまた少し綴ろう。ノドジロオマキザルは顔とのど、肩の毛が白く他の部分は黒い毛で覆われている。帽子を被っているような黒い毛が生えている。フサオマキザルは頭頂部の黒いフサ毛が立ち上がっているのが特徴。南米のサルの中でも知能が高いとされ、堅い木の実を木の幹や石に打ち付けて割る行動が観察される。ジェフロイクモザルの体は褐色(血統によって結構色合いが違う)で、手が黒い。クモザルの仲間は長く発達した把握性のある尾をもち、尾だけで体を支えることもできる。尾の先端には毛のない部分には尾紋があり、すべり止めの役目を果たしている。手も長いのでたまに「テナガザル」と勘違いされる方もいるがテナガザルには尻尾はない。

その他にも各種それぞれの特徴があるので是非観察してみてください。

そして今年も日本モンキーセンターをよろしくお願いします。ではまた!

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気になった方はぜひ覗いてみてください。

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