強敵襲来

 暦の上ではもう春を迎え日が長くなってきているのを感じるこの頃ですが、毎年この時期あの強敵が襲来してくるのだ。

敵の名前はスギ花粉、私の身に着けるあらゆる防御壁をすり抜け目にかゆみ、鼻詰まりと鼻水を引き起こし、私を苦しめるのだ。そして時期をずらしてスギ花粉にはヒノキ花粉が加勢する。私VSスギ花粉・ヒノキ花粉連合の戦いは2か月以上続くのだ。

そんな私は花粉と戦をしている飼育員。対花粉の諸葛孔明を募集している南米館担当の高田です。

 今回の記事の主役はこちら

レッサースローロリス(Nycticebus pygmaeus)

スローロリス。冒頭部とは全く関係がない。

スローロリスってどんなサルなのかというと、東南アジアの熱帯林を中心に約9種が生息しており夜行性であること、樹液や昆虫を主食にしているらしい。そして詳しいことは分かっていないそんな霊長類である。

日本モンキーセンターではレッサースローロリスとスンダスローロリスを飼育している。

スンダスローロリス(Nycticebus coucang)

スローロリスは名前のとおり比較的ゆっくりと動くのだがいざというときは意外と早く動ける。ではロリスとは何か?

ロリスはオランダ語で道化師(ピエロ)を意味する。目の周りの模様や、ゆっくり動く動作がピエロを彷彿されることからそう名付けられた。18世紀頃スローロリスはナマケモノの一種と考えられていたそうだ。

詳しいことが分かっていないため、情報が更新されてゆくのもスローロリスの特徴だろう。(研究によって新説が出てくるのはスローロリスだけではないが)

 今回はかなり簡単にスローロリスについて綴ったのだが、あまり書いてしまうと月に1度開催しているスローロリス保全センター見学ツアーで話すことが無くなってしまうので今回はこのくらいで失敬。

ではまた。

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気になった方はぜひ覗いてみてください。

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