アフリカセンター担当の廣澤です。
チンパンジーのマリリンの天王寺動物園への引っ越しが目前にせまってきましたね。
新しいなかまたちと穏やかに過ごしてもらえることを願っています。
今回は、マリリンのちょっと昔の写真を少しご紹介します。
(この記事はどなたでもご覧いただけます)
10年前のマリリンの写真を発掘!(ちょっと室内で暗いですが)

当時から毛布をかぶっていたマリリン。ちょっと顔付きも違っていますね。
野生チンパンジーは寝るときに木の枝葉で鳥の巣のようなベッドをつくってその上で(中で)横になって寝るので、飼育下でも枝や毛布麻袋などベッドの材料となるものを渡すのが通常です。
基本的にベッドの上に寝たり、巣材を体の周りに集めて塀をつくって寝たりするのですが、
マリリンは毛布をかぶっていました。毛布をかぶっちゃうなんて、珍しいなと思ったものでした。
寒さ対策という点においては、頭が良いなとも思いました。
今でも、マリリンといえば毛布を片手に。というイメージが強いかもしれませんね。
部屋を移動するときなどは手に何枚も持てるだけ持って移動します。
汚れた毛布は放置してきます(笑)。
マリリンにとっては、毛布が安心材料のひとつのようです。

毎日大きなベッドをつくって寝ます。
マリリンといえば、声も特徴的です。ちょっとしゃがれた声で、姿がみえなくてもマリリンがジミーに挨拶してるんだなぁとか、揉めてるなぁとか聞き取れたりします。
表情や感情がけっこう豊かだったりもしますよね。ごちそうを目の前にしたときの爛々とした目だったり、不満げに口をとがらせている顔だったり、怒って腕を振り回しているところだったり、いろんなマリリンの顔が浮かびます。みなさんはいかがでしょうか。
さて、マリリンはJMCチンパンジーの中でもたくさんのチンパンジーと出会ってきた個体です。
オスにはしっかり挨拶をしていました。ちょっとコワいと思っていても挨拶にいくところが、がんばり屋のマリリンです。

マルコとマモルと一緒に過ごすようになったときは、アカンボウのマモルにちょっかいをかけられてドギマギ。次第に仲良くなりました。マルコに怒られないかとようすをみていたのかなと思います。
懐かしい映像がでてきたので、もうひとつ。
マリリン(左)とマルコ(右)がグルーミング。ようやくうちとけてきたころ。マモルにはめもくれず一生懸命グルーミングです。
そんながんばり屋さんのマリリンが、新しい仲間たちとの出会いでより幸せになることを願っています。ゆっくり新しい環境と仲間たちに慣れていってもらいたいです。
マリリンは3月17日に引っ越しをするため、JMCで会えるのは3月15日(土)までとなります。

※オンライサロン『猿分補給』では、モンキーセンターの飼育員たちから、毎日いろいろな記事をメンバーの皆さまにお届けしています。
気になった方はぜひ覗いてみてください。
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