こんにちは。
原野と森の家担当の武田(直)です。
※この記事はどなたでもご覧いただけます。
先月、アビシニアコロブスの子が生まれたと、こちらのブログの記事でお伝えしたばかりですが…ご存知のかたもいらっしゃるかもしれませんが、原野と森の家にくらすアビシニアコロブスのレナが、またまた2025年8月20日にオスの子を生みました‼
お腹が大きく、妊娠の可能性があるということを前々からスタッフ間で話し合っていました。
出産の前日、レナはエサは食べていましたが、大好きなクワの葉を食べに来ない!!
もしかしたらと思った次の日の朝。

画質悪くてすみません。
レナの子爆誕していました。

予想はしてはいましたが、私自身出産の第一発見者になるのが初めてでしてワタワタ。
すぐさま全体への連絡と、同じく原野と森の家担当の奥村飼育員を呼びました。その間状況把握をしながら記録のためスマホで撮影。群れのみんなでアカンボウを囲っているのでなかなか撮りづらい。
この時レナにはまだ胎盤がついておりました。胎盤をぶら下げながらもたまに動くようすもみられ、改めてサルのたくましさに感心…しつつもやることはたくさん。
この日は休園日だったので、記録用のビデオカメラを展示室側(外)と寝室(屋内)に設置してもらったり、胎盤が取れていないので、獣医師に原野と森の家まで来てもらい、状況を診て、いつまでに取れなかったら連絡をどうするなどの話し合いをしました。通常作業をしながら様子を確認。
朝一は7月にイダテンを生んだばかりのイロハがレナの子を抱いたり、レナがしばらく抱かない時間が多く見られたので(アビシニアコロブスは母親以外の個体がアカンボウを抱いたり面倒をみることがありますがそれでも心配になるぐらい…)大丈夫かなと思っていましたが、朝9時過ぎには、

↑アカンボウを抱く母レナ(左)とレナの初めての子であり、今回生まれたアカンボウの姉であるレスカ(右)もしっかりと生まれたばかりの弟に寄り添っています。

ちょっと抱き方大丈夫かなと思われる部分もありましたが、

大丈夫そうでした。
心配していた胎盤も11時頃に取れた様子を確認し、獣医師に報告。回収して研究者にお渡ししてもらい、とりあえずほっとしました。

そしてしばらく経ち。

レナの子が生まれて一か月後の9/20時点の↑レナの子と↓イダテン

こちらの2頭は約一か月違いの生まれですが身体の色が全然違う!!そして、イダテンは黒くなるスピードが早いような気がします。

姉レスカ(右下)のお腹の上でひとやすみしているレナの子(中央)と見守る母レナ(奥)。すっかりお姉ちゃんが板についています。私に撮影されていることに気づいたレスカはしっかりとこちらを監視しています。
さて、先日Xでレナの子の名前投票をいたしました。
多くのかたに投票していただきまして、ありがとうございました。
モンキーセンター生まれのアビシニアコロブスの名前は、母親の名前の頭文字をもらい、飲み物関連のものという歴史があります。
母レナの【レ】ということで、飼育員から出た候補はこちら。
レッドパンチ(カクテル)【レパン】
翼をさずける【レブル】
レモネード【レモネ】
冷酒【レイ】
そして、名前は『レモネ』に決まりました。
オスでしたので一度は外した候補でしたが、姉『レスカ』(レモンスカッシュ)との姉弟のつながりを感じる名前だからでしょうか。みなさまの気持ちもこもった名前に思います。
去年2024年にオスのイエモン、メスのレスカ、今年2025年にイエモンの弟のイダテン、レスカの弟のレモネが誕生し大家族となりました原野と森の家のアビシニアコロブスの群れ。体調不良がきっかけで非展示エリアでくらすメスのラテも少しずつ群れに戻す前の同居をして、時間はかかるかもしれませんがいずれ単独飼育を解消できたらと思います。
見るたびに変化があるアビシニアコロブスファミリーの、今しか見られない様子をぜひそっと見に来てくださいね。
体調を考慮し展示エリアと非展示エリアを行き来できるようになっています。場合によってはご覧いただけないこともございますが、ご了承ください。

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