キツネザル担当を2年ちょっとしていた川﨑です。
次なる川﨑の担当動物は、からだの大きさが30倍~50倍?程の類人猿と、キツネザルたちの尻尾の長さの半分ほどサイズの夜行性霊長類、日本ではモンキーセンターでのみ飼育されているアイラインが濃いマカクがくらすアフリカセンターになりました!
サルについてほとんど知らない状態で、担当になったキツネザルたちには思い入れが溢れています。
海棲哺乳類が大好きだった私を、サル沼に導いてくれたのはキツネザルたち。個体識別の難しさを初めて体感したのもキツネザルたち。個体によってヒトと同じようにそれぞれに性格があることを知ったのもキツネザルたち。群れで生きていくことの素晴らしさ、むずかしさを学んだのもキツネザルたち。2年間で亡くなった5頭のキツネザルたちとの最期のわかれも忘れられません。
担当していた52頭のキツネザルたちからたくさんのことを学び、感じられた2年間。あっという間でした。
少ししんみりしてしまいましたが、10月からは本格的にアフリカセンターで飼育作業をしています!
キツネザルとは比べ物にならないほどのからだの大きさ、瞳の大きさ、手の大きさ、声の大きさ、主張の激しさにたじろぎながら日々奮闘中です!そして、掃除をする面積も広い!ウンチの頑固さ、床や土にカモフラージュするスーパーウンチ、なんといっても大きなウンチには驚きです。
キツネザルたちとはちがい、飼育員によって動きを変えるチンパンジーたちにも、毎日翻弄されています。
キツネザルたちへ「おはよ~」や「おやすみ~」などの挨拶をしていた声掛けは、キツネザルたちからの反応は返ってこず、ひとりごとのようなもので少し寂しさもありました。チンパンジーやゴリラは声をかけるとなにかしら反応が返ってきます。そして、気分や体調によっても反応がちがいます。
今回は、【キツネザルの部屋】なのでアフリカセンターでのチンパンジーや、ゴリラのタロウさん、ポトやスンダスローロリス、バーバリーマカクのお話またの機会にします!
【キツネザルの部屋】らしくキツネザルの話にもどります!
海棲哺乳類が大好きだった私は、サルのなかまが500種類以上もいるなんてことは知らずキツネザルの担当になりました。その中で、マダガスカル島にしか生息していないキツネザルのなかまが100種類以上いることを知り「えっ!世界にいる鰭脚類(アザラシやアシカなど)は30種類ぐらいしかいないのに!!世界にいる鯨類(クジラやイルカなど)ですら100種類もいないのに!!」と思いました。
そんななかで出会ったキツネザルたち。ふわふわしていて、きゅるんとした目、ちいさな手、長い尻尾がとてもかわいい!キツネザルたちにぞっこんになるのは一瞬でした。
私の心をいちばんに射抜いたのは、クロシロエリマキキツネザルのオレガノでした。
・とにかく和名が長すぎる。インパクト大!
・ワオキツネザルよりももふもふ度、大!
・見ためのふわふわさからは想像もできない、鳴き声大!
そんなオレガノの写真をあつめてみました!


↑耳後ろのエリマキはふわふわに欠かせない!
続いてはごろりん日光浴集!
↑ワオキツネザルやクロキツネザルでは、なかなか見られない仰向けに寝転がって日光浴をする姿を近くで見られるのは、飼育員だけ!マダガスカル館の飼育員用の通路にある窓から見るごろりん日光浴を特別にいっぱいどうぞ!
↓ほっこりオレガノ集!


野生のエリマキキツネザルたちもお花が好きなようなので、マダガスカル館で咲いていたお花を渡してみると、おいしそうに食べていました!植木鉢を倒して丸みを利用して枕のように使うオレガノさん。2晩ぐらいはここで寝ていました。
↓さいごはぶら下がりオレガノ集
エリマキキツネザルといえばぶら下がり!初めて見たときは驚きでした!3~4キロほどの体をうしろあしだけでぶら下がるオレガノ。涼しくなると高頻度でぶら下がりオレガノに出会うことができます!
10月は15:30ごろを目安にマダガスカル館にいくとぶら下がりオレガノに出会えるかもしれません!
アフリカセンターの担当になると【キツネザルの部屋】の記事を書くことも少なくなると思います。
2年間撮りためたキツネザルたちの写真はまだまだたくさん!次回は誰の写真集をお届けしようかしら♪