ベルト

ちびっ子はいつの時代でもベルトが気になるらしい。遡ること数週間前、腰のあたりに熱い視線を感じた。振り向くと私のベルトのあたりが気になるらしいちびっ子がいるではないか。なるほど。飼育員は確かに腰から様々なものを下げている。

しかし、よい子の諸君、期待しないでくれたまえ。飼育員のベルトでは変身できないのだ。

そして私は気づいてしまった。500種を超える霊長類が地球に存在しているが、霊長類をモチーフにした仮面ラ●ダーがいないではないか。そもそも特撮のモチーフに霊長類がなったことがあっただろうか?これは非常事態だ。

そんな私は最初の夢がウルト●マンになることだった飼育員。南米館担当の高田です。

今回はベルトに熱い視線を送ったちびっ子の好奇心にこたえよう。(あまりサルが出てこないのでご了承ください)

身に付けることが多い道具

画像は私がよく持ち歩いている七つ道具だ(実際は七つ以上あるが)。まずは大事な無線機連絡手段に使うぞ。

ヘッドライトはスローロリス保全センター内で作業するときには必需品だ。基本的には赤色のライトだけ使う(夜行性の動物の目には赤色の光は見えにくいらしい)。

ノートとペン、気になることは書き留めておきます。スマホのメモなども使うけどとっさの時には紙とペンが早い。

ラバー付きの軍手、工具を使うようなときに使う。ゴム手袋、手の保護のためですが機能的でエサ皿を洗うときなんか便利。ゴムの摩擦力はすごいよね。

剪定ばさみは見ての通り枝葉を切るのにもってこい。

この他にも私はよく帽子を被っている。なんとなく頭部は守るものが欲しい。それから忘れてはいけないのが腕時計。かれこれ15年くらい身に付けているのでないと何だか気持ち悪い。そして一番大切な鍵類。いくつもの鍵を持ち歩いているけれど、毎日鍵の開け閉めを何十回としている(防犯のため画像には載せません)。

私が身に付けているものはこんなものだが、飼育員によってはペンチや折りたたみノコギリなんかも持っているから、間違ってもタックルしたりキックをかましたりするなよ。冗談じゃなくケガをするぞ。

最後に今年一年の挨拶をするには早いけれど、今年一年サルたちがいろんな表情を見せてくれました。

クロミミマーモセットは一年でファミリーになりました。
ヒゲサキ キーマ 老齢個体たちも元気です
スローロリス保全センター見学ツアーガイドにご参加していただいた皆様ありがとうございました

モンキーセンターの冬イベントはこれからが本番なので気になる方は日本モンキーセンターにご来園ください。

今年一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 

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気になった方はぜひ覗いてみてください。

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